ヒノデ5×21-A5

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鳥・旅・散歩・アウトドア。オールラウンドに使える双眼鏡が手放せない理由|ヒノデ5×21-A5

2020年9月3日

 朝の散歩が習慣になりつつある。今日もノートを片手に近所を1時間ほど歩いてきた。すると全身に血流が行き渡り、頭がさえてくるのが自分でも分かるのだ。デスクに座ったときにはすっかり仕事モードができあがり、仕事の能率もずいぶん上がったように思う。

 散歩に双眼鏡を持参してみた。人にとってもっとも身近な野生動物である野鳥は、大阪の街中とて意外と生息している。散歩中の視界に入る鳥は、決してスズメ・ハト・カラスだけでないのだな。散歩途中、近所の河原で青い宝石と例えられる『カワセミ』を発見すると、ノートと共に双眼鏡も散歩の必需品となったのだ。

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双眼鏡は何に使う?

 双眼鏡と聞いて真っ先に思い浮かぶのがバードウォッチング、または紅白歌合戦の集計係が使う道具——と、イメージするかもしれない。実は、実際には双眼鏡の用途は幅広い。

 バードウォッチング、風景、スポーツ観戦、アイドルのライブ観戦、寺社仏閣、美術館の絵画など。おおよそ手の届かない遠くにある鑑賞物なら、その全てが双眼鏡での観察対象となり得るのだ。

 その反対に、絶対に見てはいけないものは太陽であり、のぞくと失明の危険がある。ひと様のお宅は言わずもがなである。

 さて、僕の双眼鏡の主な用途はバードウォッチングや散歩の他、旅やアウトドアにも携帯する。旅への双眼鏡の携帯は、むしろカメラよりおすすめしたいぐらいだ。

ヒノデ5×21-A5

 旅先で出会った風景、立ち寄った寺社仏閣の大仏様の表情、城のてっぺんにある彫刻の観察など、用途は多岐にわたる。僕は列車の車窓から里山の風景を双眼鏡で眺めるのが大好きだ。肉眼の性能をアップさせてくれるかのような素晴らしい双眼鏡が手元にあれば、世界は広がる。間違いない。

ヒノデ5×21-A5|コンパクトタイプなら低倍率双眼鏡がおすすめ

ヒノデ5×21-A5
本体・ストラップ・レンズキャップ・ケースの他、取扱説明書と保証書、レンズ拭きが付属している。

 主目的がバードウォッチングなら野鳥を大きく捉えられる8倍が、星の観察なら、明るくて高性能な大型の双眼鏡がおすすめだ。

 しかし、散歩や旅行やアウトドアにとオールラウンドに使いたいなら、持ち出すのをためらうサイズや重さではいけない。そんな双眼鏡はタンスの肥やしになるのがオチだ。どこへでも携帯できるコンパクトタイプの双眼鏡をおすすめしたい。

 さらに、コンパクト双眼鏡は低倍率がいい。具体的には5倍〜7倍程度のもの。”低倍率でいい”のではなく、”低倍率がいい”のだ。

ヒノデ5×21-A5は明るくて視界が広く、眼鏡でものぞきやすい

 双眼鏡を初めてのぞく人なら、ヒノデ5×21-A5の見え方に思わず「オッ……!」と声を上げることだろう。一見よく見えなさそうな5倍の双眼鏡は、明るく、気持ちいいぐらい視界が広く、そしてよく見える。僕がコンパクト双眼鏡でもっともおすすめしたいのが、日の出光学『ヒノデ5×21-A5』である。

  • 対物レンズ有効径(口径) : 21mm
  • 倍率 : 5倍
  • 実視界 : 11度
  • アイレリーフ : 16mm
  • 明るさ : 17.64
  • レンズ、プリズムのコーティング : 全面マルチコート
  • 最短合焦距離 : 2.0m
  • 重さ : 215g
  • サイズ : 横 107mm × 縦81mm × 厚さ 50mm
  • 付属品:ソフトケース、接眼キャップ、ストラップ

 双眼鏡といえばニコンやペンタックスなどの大手カメラメーカーが有名である。日の出光学はちょっと聞き慣れないメーカーかもしれない。だが愛好家の中では知る人ぞ知るメーカーであり、高級双眼鏡に匹敵する見え味の双眼鏡を、手の届く価格帯で提供してくれる良心的なメーカーである。双眼鏡を購入するときは、このようなメーカーから購入したいものだ。

 双眼鏡は家電のように”1家に1台”と言えるほど市民権を得ているとは言えないだろう。だから双眼鏡の知識を持つ人は決して多くはなく、それを悪用した粗悪品が、堂々と販売されているのが実情だ。

高倍率双眼鏡の落とし穴

 初心者が双眼鏡を選ぶ場合、8倍、10倍、12倍の双眼鏡が並んでいると、十中八九『12倍』を選ぶという。倍率が高いほうが高性能、と考えがちだからだ。これはデジタルカメラの”画素数信仰”や”センサーサイズ信仰”に近いと言えるだろう。しかし、倍率が高くなればなるほど視界は狭くなり、暗くなり、おまけに手ブレの影響で鮮明な像を得られなくなる。

 例えばカメラの望遠レンズで考えてみよう。望遠ズームレンズは望遠端に近づくほど暗くなり、手ブレが大きくなるから三脚に固定しなければならない。望遠レンズを明るくしようとすれば、レンズはバズーカと揶揄されるほど大型になり、高価になる。これは光学機器の宿命であり、双眼鏡も物理の法則からは逃れられない。

 コンパクト双眼鏡、つまり対物レンズ口径が20mmクラスの双眼鏡であれば、5倍がいいのだ。

 詳しい光学系の説明は日の出光学公式サイトを閲覧してもらうとして、5倍×20mmの双眼鏡はバランスがよく光学系に無理がないため、明るくて鮮明な像を提供してくれる。ちょっとイメージしにくいかもしれないが、5倍のほうが、下手な8倍や10倍の双眼鏡よりよっぽどよく見えるという訳だ。

 そして、5倍×20mmの双眼鏡は”倍率信仰”のおかげで数が少なく、日の出光学一択と言っても過言ではない。

 ホームセンターや家電量販店に高倍率ズーム双眼鏡が展示されていれば、試しにのぞいてみるといい。30倍ズームなど、視界の狭さと暗さに加え、手ブレがひどくて何が見えているのかさっぱり分からない。新聞広告にあるような100倍双眼鏡など論外で、粗悪品と言ってもいいレベルであることは想像に難くないのだ。

良心的な日の出光学の対応

 Amazonでヒノデ5×21-A5を購入し、その素晴らしい見え方に感嘆の声を上げた。ただ1点、気なることがあった。ピント調整リングの動きにひっかかりがあり、「Amazonからの購入でも点検や調整をしてもらえますか?」と、日の出光学に相談してみた。

 すると「Amazonからの購入でもアフターサービスに変わりはない」とお返事をいただき、「初期不良の可能性があるため、新品をお送りします」と、こちらの双眼鏡を点検する前に新品を送ってくれた。届いた双眼鏡はどの稼働部もスムーズに動き、見え方も最高のものだった。

 このようなちょっとした対応から、日の出光学の姿勢がうかがえるというもの。おそらく、担当してくれたスタッフも双眼鏡が大好きなんだろうな。僕はこのような企業を応援したいと、つくづく感じたのだ。

鳥・旅・散歩・アウトドアのお供にぜひ双眼鏡を

 小さくて軽い、よく見える双眼鏡が1台あれば、きっと世界は広がる。完成度の高い双眼鏡は、それまでの風景からモヤを取り除き、より鮮明な世界を提供してくれる。その素晴らしさに思わず声を上げることだろう。

 双眼鏡選びでは倍率にだまされていはいけない。20mmクラスの双眼鏡なら5倍がいいのだ。日の出光学の『ヒノデ5×21-A5』が僕の最適解である。

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Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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