トラベラーズノートをご存じだろうか?
MIDORI(ミドリ)が開発を手がけた世界中に愛用者がいるノートだ。筆者は、2019年から思考ノートにトラベラーズノートを導入した。数あるノートの中から、なぜトラベラーズノートを選んだのか。
ここでは、トラベラーズノートを思考ノートに選んだ3つの理由を紹介したい。ノート選びの参考になれば幸いだ。
目次
- トラベラーズノートとは?
- トラベラーズノートを選んだ3つの理由
- トラベラーズノートのデメリット
- まとめ
- 広く書き込め、携帯が苦にならないサイズ
- ラフに使える革カバー
- カスタマイズ自由
トラべラーズノートとは?

2006年にMIDORI(ミドリ)から「旅に出たくなるノート」をコンセプトに発売さらたのがトラベラーズだ。ざっくりした風合いの牛革のカバーが特徴で、そこにシンプルなリフィルをはさむノートである。

数種類のリフィルや、ジッパーポケットなどのパーツが販売され、個人の使い方に合わせて自由にカスタマイズできる。

スターターキットには、カバーと無罫ノート、コットンケース、スペアバンドが付属している。これを基本に個人の使い方にあわせてカスタムしていこう。トラベラーズノートについては『愛用者が教えるトラベラーズノートの具体的な4つの使い方』も参考に。
トラベラーズノートを選んだ3つの理由
筆者は、トラベラーズノートを思考ノートとして使う目的で購入した。思考ノートといっても複雑なノートをとることはなく、アイデアやプライベート・仕事の予定など、全てを時系列に書き込むだけだ。
昔から良いアイデアの生まれる場所として、馬上(ばじょう)枕上(ちんじょう)厠上(しじょう)の三上(さんじょう)が挙げられる。馬上は現在でいう通勤電車にあたるだろう。枕上は寝床。厠上はトイレのことである。どれもアイデアなど生まれそうもない場所だ。
この辺りは「情報は1冊のノートにまとめなさい」や「思考の整理学」を参考にしていただきたい。
つまり、良いアイデアはいつ思いつくか分からない。そのために、常に携帯できる(かばんが無くても)ノートを探していたのだ。常に携帯できるノートとして、トラベラーズノートを選んだ3つの理由について紹介しよう。
最適なサイズ

トラベラーズノートのサイズはA5スリム(レギュラーサイズ)だ。筆者が思うに、A5スリムは常に携帯して苦にならない最大のサイズではないか。
それまで使っていたのは、コクヨの野帳・ミドリMDノート新書サイズだ。上着のポケットにも収まるサイズで、携帯には困らない。しかし、思考を広げるノートとしてはサイズが小さく窮屈な印象だった。
特に、マインドマップを書いて思考を広げるには、新書サイズではすぐに足りなくなってしまう。やはり、B5やA4の大きなサイズが適しているだろう。実際にB5のライフノートは、筆記感もよく非常に使いやすかった。

だが、今度は大きくて常に持ち運ぶには手に余る。かばんに入れればよいが、仕事でMacBookを持ち運ぶ時以外手ぶらが基本だ。自分のデスクの上に広げるには良いサイズだが、カフェの限られたスペースでMacBookとノートを広げるには大きかった。それに、ソファーに座って膝の上で使うのも難しい。
その点、トラベラーズノートはB5と新書の中間のサイズである。広く大きく書き込め、なおかつ携帯も苦にならないサイズだ。ソファーの上でも電車の移動中でも使いやすい。

マインドマップを書く時も、見開きを左右で1ページで使えば、B5ノート片面と同等に広く使える。常に携帯してあらゆる事を書き込むのに、トラベラーズノートが最適なサイズなのだ。
風合いの良いオイルレザーのカバー
独特の風合いを持つカバーにも注目したい。カバーには、タイ北部のチェンマイで生産された牛革が採用された。手間のかかる「植物タンニンなめし」で生産された「オイルレザー」である。
オイルレザーとは、なめしの工程で油分をたっぷり含ませた革のことだ。主に野球のグローブやワークブーツ、アウトドア用品など、タフに使われる製品に採用される。油分が多いから多少ぬれても心配いらない。
ぬれた手でもさわれる

あなたは、常にハンカチやティッシュをポケットに忍ばせているだろうか?
筆者はそこまで紳士ではないので、手を洗ったら、簡単に水気を飛ばす程度だ。その状態で、直接さわれるのがトラベラーズノートの革カバーの良さである。
オイルレザーは水気にも強くラフな風合いの革だ。少々の汚れやシミなど気にせず「味」として楽しめる。これが、上質な「ヌメ革」やデリケートな「子牛の高級革」だとどうだろう? シミや汚れが気になって、とてもぬれた手でさわろうと思うわない。
ラフに使って経年変化を楽しめるーーこれこそがトラベラーズノートの真骨頂である。
ただし、いくらラフに使えるといってもたまには手入れが必要だ。手入れについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、確認しておこう。
自由にカスタマイズできる
トラベラーズノートは世界中に愛用者がいるノートで、リフィルやカスタムパーツも豊富に販売されている。筆者は思考ノートとして購入したが、もちろんスケジュール管理用のリフィルも販売されている。
リフィルに使われるのは、書き味にこだわった「MD用紙」で、万年筆とも相性が良い。その他、絵を描くのに適した画用紙リフィルや、ジッパーポケット・ファイルなどのパーツも用意され、カスタマイズは自由自在だ。
ゴムバンドのカラーを変えたり、チャームやステッカーを貼ったり、オリジナルのトラベラーズノートに育てよう。
トラベラーズノートのデメリット

トラベラーズノートにも、多少のデメリットは存在する。それは、キャンバスノートなどと比べると、デスクの上で書きにくいことだ。
以前使っていたMDノートやライフノート比べると、180度フラットに開かないし、チャームやゴムバンド、ファイルがでこぼこして、ペン先を取られてしまう。デスク専用に使うなら、他のノートを検討した方がよいだろう。
まとめ
以上3点が、筆者がトラベラーズノートを購入した理由だ。トラベラーズノートを検討している人は、ぜひ参考にしてほしい。