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WEBライターが絶対に信用しないWEBサイトとその理由とは

2020年9月19日

 WEBの仕事に関わっていると、その裏側も当然見えてくる。2016年の、いわゆる『WELQ問題』以降、Google検索の度重なるアップデートによりブラックなまとめサイトは随分と減ったように感じるが、2020年現在もしぶとく生き残っているサイトがある。

 僕はそのようなサイトを絶対に信用しないが、検索結果の上位に表示されるから厄介だ。何も考えずに検索結果の内容を信じてしまうと、誤った情報をつかむ可能性があるのだ。

目次

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画像を自社で用意できないサイトは信用しない

 僕の場合、自社で画像を用意できないようなサイトは絶対に信用しない。絶対に。

 例えば『大阪府のおすすめハイキングスポット〇選』や『ハイキング初心者が用意すべきマストアイテム◯選』のようなページがあったとしよう。検索をかけるとこのようなサイトをよく見かけることだろう。

 上記のようなページを作成する場合、ハイキングスポットに取材に向かい情報を集める。また、メーカーの協力を得て、アイテムを実際に使用したうえで記事を書く、というのが本筋だろう。

 しかし、WEB上ではびこる”まとめサイト”は取材費や記事作成の人件費を捻出できない(捻出しない?)。だからページ内の画像は公式サイトから無断転載した画像や、インスタグラムに代表されるSNSの画像を埋め込んで済ませているのだ。

 そのページの画像をよく確認してみよう。一見、お洒落で体裁の整ったページでも、引用画像やSNSの埋め込み画像ばかりではないだろうか? オリジナル画像を用意できないということは、取材していないということ。だから僕は、そのようなサイトを絶対に信用しない。 

素人ライターに記事を大量発注するまとめサイトの仕組みとSEO(検索エンジン最適化)

 取材もなしにどうやって記事を作成するのだろうか。それは各種クラウドソーシングなどを利用して、素人ライターに記事を大量に発注するシステムに秘密がある。

 信頼度に欠けるまとめサイトの多くは、1記事500円や1000円の超格安単価で記事を大量に発注する。発注を受けたライターは、その案件の情報を主にWEB検索で入手する。1記事500円しかないのに、わざわざ取材に出かけたり、文献にあたったりするライターはいない。その結果完成するのが、WEBでちょっと検索すれば誰でも調べられるような内容の薄いページだ。

 厄介なのは、そんなページでも検索結果の上位に表示されることがままあり、広告収入が発生することだ。なぜ内容の無いページが上位にランキングするのだろうか。その秘密は、SEO(検索エンジン最適化)のテクニックにある。

検索上位に表示されるサイトを真似ただけのページが量産される

 まとめサイトの目的は広告収入であり、広告収入を得るためには、検索結果のより上位に表示されることが望ましい。上位に表示されるほどクリックされる確立が高いからだ。そのために、まとめサイトはページの中身より検索結果の上位に表示されることに全力をつくす。

 ではどうすれば検索結果の上位に表示されるのか。この検索順位を決める『検索アルゴリズム』は日々改善されているが、現在のGoogle検索は、Googleがユーザーに有益だと判断したページを上位に表示する傾向が高い。

 だからまとめサイトの記事作成マニュアルには、与えられた案件の『検索結果の上位サイトを参考にする』という指示が、必ずと言っていいほどある。その結果できあがるのが、検索結果の上位サイトを真似ただけのページだ。Googleがユーザーに有益と判断したページを真似たのだから、たとえ中身が無いページでも検索上位に表示されることがあるから困ってしまう。

 ただし、Googleもこのような状況を黙って見過ごしてはいない。すでに述べたように検索アルゴリズムは日々改善されており、サイトのオリジナル性や権威性も重要視されるようになってきた。検索上位サイトを真似る、というSEO手法が通じなくなるのもそう遠くはないことだろう。

サイト運営側のチェック体制が整っていない場合も

 まとめサイトと素人ライターが作成したページでも、その分野に精通している人が作成したものならまだマシだ。だが困ったことに、サイト運営側もライター側も全く知識がない状態で作成した、と思われるページを嫌というほど見てきた。

 例えば僕が案件を受けているマイナビニュースでは、クライアントとの仲介者をかねる編集・校正者とともに仕事を進める。主に僕の専門分野である靴関係の依頼であるが、案件ごとに一次資料である文献を集め、僕の知見と照らし合わせながら記事を作成する。

 ほとんどの場合、一度原稿を提出してはいOK、ということはない。編集者によるチェックが入り、さらなるエビデンス(科学的根拠)を求められることもある。

 このように情報の正確性をチェックする体制が整っているメディアは信用できるが、残念ながらそのようなメディアばかりではないのだ。自分が精通している分野なら”知ったかぶり”を見抜けるが、未知の分野について調べるときは本当に気をつけたい。

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サイトの運営会社・記事の執筆者を確認する

 ではWEB上には誤った情報ばかりが蔓延しているのかというと、そうではない。まとめサイトの全てが悪、というわけではないのだ。

 もともとキュレーション(まとめ)サイトのキュレーターとは、美術館で作品収集に携わる専門職員のこと。世界中の美術品から価値あるものを集め(まとめ)、展覧会などを開く。

 同じくWEB上のまとめサイトにも、情報の海から価値ある情報を選りすぐり、閲覧しやすくまとめたサイトもある。問題は信用できるサイトかどうかをどう見極めるかだ。

 その目安のひとつがオリジナル画像を用意していること。もうひとつが、サイトの運営元や記事の執筆者がはっきりしていることだ。運営元や執筆者が明確な場合、そのサイトはより正確な情報の提供に努めていると考えていいだろう。

 その反対に、運営元が怪しいときや、執筆者の情報が訳の分からないアイコンやニックネームの場合、そのサイトは疑ってかかったほうがいい。

WEBの情報は玉石混交!

 WEB上には有益な情報と誤った情報の両方がある。厄介なのは、ニセ情報や中身の無い情報のページでも目に触れる機会が多いことだ。そのサイトの信頼度を図るには以下の2点を確認したい。

  • オリジナル画像を使用している
  • サイトの運営元と記事の執筆者の確認

 これらを確認すれば、誤った情報に振り回される可能性はぐっと低くなるだろう。ちょっとWEB検索しただけで知ったような気になるのは大変危険だ。WEB情報は玉石混交であり、その真贋(しんがん)をしっかりと見極めたい。

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Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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