トレイルランニング ハウツー

初心者必見! トレイルランニング安全・マナーガイドが素晴らしいので紹介したい|TRAIL RUNNING SAFETY & MANNERS GUIDE

京北トレイルランニング大会の参加賞に、1冊のパンフレットが同封されていた。

「TRAIL RUNNING SAFETY & MANNERS GUIDE」(トレイルランニング安全・マナーガイド)と題された小冊子で、これが非常に素晴らしい。

トレイルランニングに必要な装備や山のマナーを、おしゃれなイラストと共に丁寧に解説されている。

日本トレイルランナーズ協会公式サイトから無料ダウンロードできるので、トレイルランニングを始める人はぜひ読んでもらいと思う。

ここでは、トレイルランニング安全・マナーガイドの一部をご紹介しよう。

目次

トレイルランニング安全・マナーガイドとは

トレイルランニング安全・マナーガイドは、安心・安全にトレイルランニングを楽しむための情報をまとめた小冊子で、日本トレイルランナー協会から発行されている。

もともとは「四国スポーツ環境リレーション」が作成した「トレイルランニングマナーガイドブック」に、日本トレイルランナー協会が手を加えたものらしい。

多くの人に山を楽しんでもらえるように、また、トレイルランニングの健全な普及を目指して作成されており、無料でダウンロードが可能だ。

A3サイズにプリントして8つ折りすれば、手軽に携帯できる。

トレイルランナーのみならず、ハイカーにもおすすめできる1冊である。

トレイルランナーは迷惑か?

残念なことだが、ごくまれに、ハイカーや登山客からトレイルランニングは危険で迷惑だと耳にすることがある。

何でも「猛スピードで走ってくる」「衝突しそうになる」「集団走行での統率がとれていない」ことに危険を感じるらしい。

また、ランナーはランナーで、ハイカーや登山客を迷惑に感じることがあるようだ。

私はハイキングもトレイルランニングも楽しむから、どちらの言い分もわかるつもりだ。

私の意見としては”山ならではのルールを知らないランナー”が意外と多く、そういった人は迷惑に思われることもあるだろう。

山をロードランニングと同じ感覚で走り、補給食やレインウエアも持たず、地図も持たず、登り優先も知らない人を目にすることがある。

もし計画も立てずに軽装で入山し、救助を要請する事態に陥れば、それは迷惑以外の何者でもない。

山には長年培われてきた山のマナーや常識があり、危険もある。それらを知った上で山を楽しんでもらいたいと願う。決して難しいものではない。

山を楽しむ全ての人が、気持ちよく山を満喫したい。

トレイルランニング安全・マナーガイドは、山のマナーや安全対策、必携装備などをコンパクトにまとめてあるので、ぜひ活用してもらいたい。

トレイルランニング安全・マナーガイドの紹介

トレイルランニング 安全・マナーガイド
トレイルランニングのマナーや必携装備がコンパクトにまとめられている。

トレイルランニング安全・マナーガイドの内容をご紹介しよう。トレイルランニング安全・マナーガイドのダウンロードは日本トレイルランナーズ協会から。

1.自然に敬意を払って行動しましょう

山は素晴らしいところでもあり、怖いところでもあります。自然に敬意を払い、謙虚な気持ちで無理のない行動を心がけましょう。

引用:日本トレイルランナーズ協会

私の場合、人間なら誰でも抱くだろう”おごり高ぶった感情”を捨て、自分自身を戒めることも山行の目的の1つだ。

熊野古道を縦走した時、悪天候の中、正確なルートを探しながら必死に歩いた。あれも欲しい、これも欲しいなどと余計なことを考える余裕はなく、ただただゴールに向かって歩いたのを覚えている。

その時、修験者が山を歩いて精神を清める理由を垣間見た気がした。

山は素晴らしい場所だが、怖い場所でもある。謙虚さを忘れると痛い目に合う。

それは山に限らず、日常生活でも同じではないだろうか。

2.安全第一。計画をしっかり立て、 充分な準備を整えてから 山に入りましょう。

体力と山の経験に合わせた、そして時間的にも余裕がある計画を立てましょう。出かけるときには、必ず行き先やルートを家族や友人たちへ伝え、山によっては登山計画書を提出しましょう。自分の身を守るための装備も忘れずに携行しましょう。

引用:日本トレイルランナーズ協会

計画には地図が必要だ。

昭文社の「山と高原地図」のコースタイムを参考にコースを決め、地形図から標高差を把握する。

山に入るなら、最低限の地図の知識は身につけておきたい。

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また、装備は十分に整えるべきである。

上級者ランナーが少ない装備で走っているように見えても、必要なものはちゃんと携帯しているものだ。

中でも地図、レインウエア、ヘッドランプ、エマージェンシーブランケットは必ず携帯しておきたい。

3.トレイルは譲り合いましょう。

トレイルは多くの人と共有するもの。お互いに譲り合う気持ちで行動しましょう。狭いトレイルでは、立ち止って「お先にどうぞ」とひと声かけて道を譲りましょう。山の基本は《登り優先》ですが、状況に応じて、お互いが気持ちよく安全に通行できるよう、臨機応変に対処しましょう。

引用:日本トレイルランナーズ協会

勘違いしている人をたまに見かけるが、決して速い人が偉いわけじゃない。

お互いに気持ちよくトレイルを利用できるよう、譲り合いの気持ちが大切である。

4.すれ違い・追い越しは、 必ず歩いて。

歩いている人に出会ったときは、必ず走ることをやめ、(恐怖感や不快感を与えないために)歩いてすれ違い、また追い越ししましょう。特に後ろから前を 行く人に近づくときは、相手を驚かせないように、少し離れたところから、こんにちは、などと声をかけるよ うにしましょう。

引用:日本トレイルランナーズ協会

あなたがハイカーだとして、目の前や後ろから猛スピードでランナーが突っ込んできたらどうだろう? もし小さい子供も連れていたら。

後ろから近づく場合は声をかけよう。

疲労がたまったハイカーやランナーは、目線が下がり視界が狭くなりがちで、近づくランナーに気付かないことも多いからだ。

5.集団で走るときは、 周りに気を配りましょう。

大人数で山に入る際は、混雑する時期、時刻、コースを避けましょう。他の人々の迷惑にならないように、いくつかのグループに分け、時間差をつけるなど、なるべく少人数の単位で走るようにしましょう。また、すれ違いや追い越しをするときには、相手に不快な思いをさせないよう、リーダーは臨機応変に対応しましょう。

引用:日本トレイルランナーズ協会

以前、バードウォッチャーの集団が通路をふさぎながら鳥見に夢中になっているところを見かけ、閉口したことがある。

山はランナーのものではない。かといってバーダーやハイカーだけのものでもないだろう。周囲には常に気を配りたい。

とはいえ、なるべく混雑する時間や時期、コースは避けたいところだ。あまり人混みがなく、快適に走れるトレイルを探すのも楽しみの1つである。

6.トレイルから外れないようにしましょう。

動植物の保護のため、トレイルから外れたところを走ったり、ショートカットして植物を踏まないようにしましょう。 また丸太の階段など土砂の流出止めのある道では、脇を通ることなく、正しく階段を利用して、自然への負担を最小限にしましょう。

引用:日本トレイルランナーズ協会

階段を登りたくない気持ちは痛いほど分かる。

それでも、むやみにショートカットせず、トレイルを崩さない、広げないことに努めよう。

7.ゴミは全て持ち帰りましょう。

ゴミは自然環境や景観を損ない、野生動物に悪影響を与えます。自分のゴミは必ず持ち帰りましょう。また、ゴミを見つけたら拾って持ち帰りましょう。みなさんが山に入るたびに、少しずつ山がキレイになります。みんなの山をみんなで大切にしましょう。

引用:日本トレイルランナーズ協会

あたり前のことで、説明の必要はない。

8.動植物を大切にしましょう。

動植物を傷つけたり、採取してはいけません。山には希少な動植物が多数存在しています。花や風景の写真を撮る際にも、トレイルから外れて周囲の植物を踏み荒らさないように。

引用:日本トレイルランナーズ協会

こちらも当然のこと。

9.トイレは極力所定の場所ですませましょう。 使った紙は持ち帰りましょう。

できるだけ公衆トイレを利用しましょう。トイレがない場合は、環境に配慮して水が流れているところから最低でも100m離れたところで、済ませましょう。使用したティッシュペーパーは持ち帰ってください。

引用:日本トレイルランナーズ協会

大型連休などには、人気山域で排泄物による水質汚染が問題になることもある。なるべく水場から離れた場所、適した場所を見つける努力をしたい。

10.あいさつをしよう。

歩いたり、走ったり、写真を撮ったり、いろいろな山の楽しみ方があり、楽しむ人がいます。多くの人が気持ちよく過ごせるよう、トレイルで出会う人には「こんにちは!」と元気よくあいさつをしましょう。

引用:日本トレイルランナーズ協会

あいさつは山の習慣の1つだ。

「こんにちは」と声をかけると、大抵の人は気持ちよく「こんにちは」と返してくれるものだ。

ただ、疲労や照れで声をかけて欲しくない人がいるのも事実。状況をよく見よう。

マナーを守って安全に楽しくトレイルランニングを楽しもう

トレイルランニング 安全・マナーガイド

改めて山のマナーを確認してみると特別に難しいものではなく、要は「お互いが気持ちよく楽しめるように配慮しましょう」ということだ。

ただし、山の危険に備えるための装備や地図の使い方は、実際に使いながら覚えるしかない。それも山の醍醐味(だいごみ)である。

今回紹介したトレイルランニングの安全やマナーが広く普及し、トレイルランニングが世間に「健全な山のスポーツである」と認知されてほしいと心から願う。

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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