武庫川渓谷廃線敷ハイキング|約2時間で歩ける初心者おすすめのハイキングスポット

武庫川渓谷

 兵庫県南東部を流れる武庫川は、渓谷美を楽しめるレジャースポットとして知られている。
 かつて武庫川沿いを機関車が走り、現在は廃線となった旧福知山線では、急流や巨岩、当時の鉄道遺構を見学できるとあって、大勢のハイカーや鉄道ファンが訪れる人気スポットだ。

 このページでは、武庫川廃線ハイキングのコース概要や必要な道具、実際に歩いたハイキングレポートをご紹介したい。

目次

武庫川渓谷・旧福知山線廃線敷ハイキングの概要

created by Rinker
京阪神エルマガジン社
¥968 (2021/07/31 13:50:58時点 Amazon調べ-詳細)

 JR旧福知山線は、1986年の電化・複線化にともない廃線となった。武庫川の渓谷沿いに続く約4.7kmの廃線敷は、JR西日本の私有地であり、長らく立ち入り禁止であった。

 しかし、武庫川渓谷の自然や廃線の情緒を楽しめるとあり多くのハイカーが訪れ、そのことは黙認されていた。そのような状況を危惧してのことか、2016年には自己責任を原則としたハイキングコースとして開放され、現在に至るのだ。

 廃線敷コースは平坦で、ゆっくり歩いても2時間程度の道のりだ。その間には6つのトンネルと3つの橋梁が残されており、岩山や武庫川の急流など見所が多い。

トンネル内は暗闇!必ずライトを用意して!

武庫川渓谷 廃線ハイキング
カメラの感度を上げて撮影した。実際には真っ暗闇で視界は効かない。

 遊歩道はよく整備されているが、トンネル内には照明器具が設置されていない。中は真っ暗。1m先の視界もままならないため、ヘッドライトや懐中電灯が必携である。真夏でもトンネル内は冷んやりとしているため、防寒着があれば安心だ。

※参考:にしのみや観光協会/山と高原地図 北摂・京都西山/ハイキングを楽しむ本(関西版)

武庫川渓谷・廃線敷ハイキングレポート

 JR生瀬駅を出発し、国道176号線を進む。木ノ元バス停前の信号を右折すると廃線敷の入り口だ。生瀬駅から徒歩約15分で到着した。

国道176号線を進み、武庫川渓谷を目指す。
武庫川渓谷 廃線ハイキング
武庫川渓谷の入り口。

 上の写真が武庫川渓谷の入り口であり、仮設トイレが設置されている。廃線敷内にはトイレがないため気をつけよう。

武庫川渓谷 廃線ハイキング
写真奥に見えるV字谷が武庫川渓谷だ。

 V字に切り込んだ渓谷を入り口付近から奥に望める。この先が武庫川渓谷だ。すぐそばで聞こえる川のせせらぎが涼しげで、暑い季節に最適である。

廃線敷入り口〜北山第一トンネル

武庫川渓谷 廃線ハイキング

  名塩川橋梁を通過すると渓谷が姿を現した。都市のすぐそばにこんな渓谷が広がっているなんて、ああ、なんて綺麗なんだろう。
 線路の枕木がそのまま残るハイキング道は雰囲気たっぷりで、冒険気分を盛り上げてくれる。

武庫川渓谷 廃線ハイキング
安全対策に柵が設けられていた。
武庫川渓谷 廃線ハイキング
当時の線路の枕木がそのまま残されている。

 この日は夏日を記録して大変暑かったが、渓谷沿いは木々の日陰が多く、また水の流れが目と耳に涼を感じさせて心地良かった。

武庫川渓谷 廃線ハイキング
北山第一トンネル。

 北山第一トンネルに到着した。いよいよトンネル内の散策である。トンネルの中は真っ暗で、入り口から10mも進むと視界がまったく効かなくなった。ライトを準備して慎重に進んでいこう。

武庫川渓谷 廃線ハイキング
武庫川渓谷 廃線ハイキング
廃線敷のすぐそばを流れる武庫川渓谷。その渓谷美に心癒される。
武庫川渓谷 廃線ハイキング
道中に残された鉄道遺構。ファンにはたまらないものだろう。

第二武庫川橋梁

 北山第一トンネル、北山第二トンネルを通過すると、コースの目玉『第二武庫川橋梁』のお目見えだ。

武庫川渓谷 廃線ハイキング
第二武庫川橋梁。

 赤く染まったトラス構造の橋梁は迫力満点でありながら、橋の両側は自然に囲まれ、谷を吹き流れる風が気持ちいい。
 この日も数名のハイカーがここを訪れ、記念撮影をしたり、橋の上から渓谷を眺めたりしていた。

武庫川渓谷 廃線ハイキング
展望ポイントで昼休憩。

 第二武庫川橋梁の先、長尾山第一トンネルを抜けると展望ポイントがある。ベンチが設置され、ここからの景色を眺めながらの昼食は最高だった。

親水広場

武庫川渓谷 廃線ハイキング

 展望ポイントの先にある親水広場は、廃線敷ハイキングコースで唯一、河原に下りられる場所だから、ぜひ立ち寄ってみよう。広場にはベンチやテーブルも設置され、休憩にも最適だろう。

武庫川渓谷 廃線ハイキング
親水広場は休憩場所にも最適だ。
武庫川渓谷 廃線ハイキング
親水広場から河原に下りてみた。水が冷たくて気持ちいい。

長尾山第二トンネルからゴールの武田尾駅へ

武庫川渓谷 廃線ハイキング

 長尾山第二、第三トンネルを抜けると、温泉橋と水道橋が見えてくる。ゴールはもうすぐだ。

武庫川渓谷 廃線ハイキング
廃線敷から望む温泉橋と水道橋。

 武田尾温泉への入り口を通過し、JR武田尾駅へと向かう。駅前では見頃を迎えたツツジが出迎えてくれた。

武庫川渓谷 廃線ハイキング

 JR生瀬駅を出発し、休憩しながらのんびりと歩いても約2時間でJR武田尾駅に到着できた。トンネル内に照明はないものの、コースは平坦で危険な場所もなく、初心者やファミリーでのハイキングにも最適だろう。今回訪れたのは新緑の季節だったが、桜や紅葉の時期もきっと素晴らしいことだろう。四季を通じて歩きたい、お手軽ハイキングコースである。

武庫川渓谷ハイキング後の立ち寄りスポット

畑熊商店

 JR武田尾駅から徒歩約10分。廃線敷ハイクのゴール付近にあるレストランでは、旬の食材を使った田舎料理を味わえる。生ビール520円。三田牛定食1,950円など。

武田尾温泉 紅葉館『あざれ』

 JR武田尾駅から徒歩約5分。源泉掛け流しの温泉宿では、日帰り入浴やランチプランも楽しめる他、無料の足湯を利用できる。時間に余裕があれば立ち寄ってみよう。 

  • 住所:兵庫県宝塚市玉瀬字イヅリハ1-47
  • TEL:0797-91-0131
  • 営業時間:日帰り入浴時間11:00〜15:00
  • 入浴料:大人1,800円〜
  • あざれ公式サイト

武庫川渓谷へのアクセスとガイドブック

※この記事の情報は、2020年6月執筆時点のものです。

created by Rinker
京阪神エルマガジン社
¥968 (2021/07/31 13:50:58時点 Amazon調べ-詳細)

北摂・京都西山エリアのハイキングレポート