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ニュースは無料で手に入るのに、わざわざ新聞を読む理由

 やはり新聞がいい――。

 読売新聞を読み、今さらながらそう思った。

 これまでは「読売新聞オンライン」や「NHK NEWS WEB」でニュースをチェックしていたが、新聞を手にすると、あらためてその魅力に気がついた。

 今やニュースは無料で手に入るのに、なぜわざわざ新聞を読むのか。

 ここでは、ネットの不確実性にふれながら、新聞の魅力をご紹介しよう。

目次

検索結果の上位ページが正しいとは限らない

 ネットにフェイク(偽)ニュースが流れている事実は、すでに多くの人が認識している。

 読売新聞社の全国世論調査によると、ネットなどに多くの偽の情報が流れていると「感じる」人は69%、偽の情報を信じてしまったことが「ある」人は44%に上るという。さらに年代別に見ると、「ある」は年齢が若いほど高いという結果が出ている。※出典:読売新聞2019年10月14日号

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 あるキーワードを検索した時、「検索結果の一覧にまとめサイトが並び、どのサイトも同じような記事を掲載していた」という経験はないだろうか。

 まとめサイトは広告効果を上げるため、各社ともSEOを駆使しながら検索サイトでの上位表示を目指している。

 SEOとは検索エンジン最適化、つまり検索結果の上位に表示させるテクニックのことだ。

 そのひとつに『検索結果の上位にランクするページを参考にする』というものがある。現在の検索サイトはユーザーが求める有益なページを上位に表示するとしており、上位のページを参考にすれば、検索ユーザーのニーズに応えられるという考えだ。

 しかしその結果、上位にランクインしたページを”まねしただけの”記事が量産されることになった。

 上位ページを参考にしつつ、信頼できる情報にあたってオリジナル記事を作成している場合はいいが、下手をすると、そのページは上位ページをまねただけのページかもしれない。

 しかも、ネット検索の上位に表示される情報が正しいとは限らない。検索サイトは、あらゆる情報を元にページの有用性を判断しているが、校閲までは機能していないからだ。

 もし仮に上位ランクのページが誤った情報を発信していた場合、SEOテクニックに準じた、また聞きの、また聞きの、また聞きの、また聞きの不正確なページが作成されることになる。

 このような状況を打破するためだろう。現在では検索アルゴリズムが改善され、記事のオリジナル性が重要視されている。

 もちろん正確かつ有益な情報を掲載しているサイトもあり、まとめサイトの全てが悪いわけではないが、情報の確度は新聞にはかなわないだろう。

 ネットを利用する場合、偽情報に惑わされないためには、個人で情報の真贋(しんがん)を見極めることが大切だ。

 こちらの記事も参考に。

情報収集をネット検索やSNSだけに頼ると危険な理由と正しい情報を得る方法

とあるWEBメディアからライティングの依頼を受けた時のこと。 クライアントの指示通りの成果物を納品し、報酬を頂いた。特に修正箇所もなくスムーズに仕事が進んだように思えたが、何かがひっかかる。 「そういえば、情報の参照元を聞かれていないなぁ」 私の提出した文章には、情報の参照元を私に聞かなければ、確かめようのない情報が記載されていた。もちろん誤った情報を提出したわけではないが、腑に落ちない。 ...

自分好みのニュースしか入らない

 SNSのフォローやWEBサイトのブックマークからの情報収集だけでは、自分の興味や主義主張が近いニュースしか目にしないことになりがちだ。しかも、検索サイトは個人の嗜好(しこう)に合わせた検索結果を提供している。これでは、どうしても取得する情報が偏ってしまうだろう。

新聞の魅力は、正確なニュースを偏りなく効率よく入手できること

 新聞の魅力は一覧性にある。日々新聞を読んでいれば、生活に必要な”正確な情報を満遍なく”入手できるのだ。

ニュースの軽重をひと目で判断できる

 新聞の場合、1面に大きな見出しで掲載されるニュースはひと目で重要なニュースだと分かる。情報を扱うプロが、洪水のように押し寄せるニュースを取捨選択し、軽重を判断して掲載してくれているのだ。

 ネットニュースの多くはニュースが箇条書きのように時系列順に並んでいることが多く、どれが重要なニュースなのか判断がつきにくい。それに私の場合、分刻みで更新されるSNSのタイムラインにはとても追いつけなかった。

 リアルタイムで更新されるネットニュースを逐一チェックすることを考えれば、厳選された新聞の情報を読むほうがよほど効率がいいだろう。

短時間で新聞を読む4つのポイント

 そうはいっても「新聞を読む時間がない」という人は、「新聞を購入した限りは、隅々まで熟読しなくてはならない」と考えていないだろうか?

 新聞一紙の文章量は約20万字にもおよぶ。これは長編小説2冊分に相当し、熟読していてはそれだけで1日を費やしてしまうだろう。

 新聞は全てを読む必要はなく、流し読みで十分である。

1.面から総合面までを読むめばOK

 新聞の1面には、新聞各社が最も重要と考えるニュースを掲載している。とりあえず1面を読めば世の中の話題が分かる。さらに総合面まで読み進めれば、主要ニュースをひととおりおさえられる。

 それも一字一句読む必要はなく、見出しを読むだけで大まかなニュースの内容が分かるのだ。

2.見出しだけ読む

 見出しは記事の要約であり、見出しを読めば記事の内容が分かるよう工夫されている。時間がない場合は、見出しだけを流し読みすればよい。

3.気になった記事のリード文を読む

 見出しを読み、興味を持った記事はリード文まで読み進めよう。リード文とは見出しのすぐ後にある文章のことで、本文を簡潔にまとめた文章だ。見出しを読むだけよりも、さらに詳しくニュースを知ることができるだろう。

4.興味をもった記事の本文を読む

 リード文を読み、さらに興味をもった記事は本文まで読み進めよう。本文まで熟読したほうが、記事をより深く理解できるのは言うまでもない。

新聞の価格をどう考えるか

 新聞は正確な情報を効率よく得られるが、月々の購読費用がネックだ。読売新聞の場合、購読費用は以下の通りである。

  • 1カ月 4400円 税込み
  • 1年間 52800円 税込み

 この価格をどう考えるか。

 節約において最も効果が高いのは固定費を削ることである。ニュースはネットやテレビで無料で得られるから、固定費の削減には、真っ先に新聞に白羽の矢が立つのかもしれない。

 しかし、新聞の購読費用を1日あたりで考えると、約145円である。ペットボトル1本分相当の値段で、正確かつ有益な情報が手に入るのだから、決して高くはないだろう。すでに毎日ペットボトルのドリンクを購入する人は、そのお金で新聞を購読できる。

まとめ

 新聞を毎日読めば、日常生活やビジネスに必要な正確な情報を入手できる。情報のプロが編集しており、SNSやネットのようにフェイクニュースにだまされる心配もない。しかも、ひと目で記事の内容が分かるよう工夫されており、効率よく情報収集ができる。

 新聞の購読には費用がかかるが、私は決して高いとは思わない。ひたすらタイムラインを追い続けることに疲れ、新たな情報収集法を模索している人は、一度新聞を試してみてほしい。新聞の魅力にあらためて気づくことだろう。

参考書籍

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Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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