燻製は野外で楽しむもの。または、お店でしか味わえない手間のかかる料理というイメージがないだろうか。実はちょっとした道具と工夫で、自宅でも簡単に燻製を楽しめる。
今回は、アウトドアブランドのSOTO(ソト)が手がけた『スモークポッド』を試す。お手軽燻製の定番、チーズ・ちくわ・ソーセージの燻製を作ってみた。
目次
SOTOスモークポットの魅力

SOTOは新富士バーナー株式会社のアウトドアブランドである。主にバーナーやトーチの製造・販売をしており『ウインドマスター』や『スライドガストーチ』はアウトドアの定番品として人気を博す。
スモークポットは、SOTOが手がけたキッチンで手軽に燻製ができる、陶器製のスモーカーだ。ふたの違いで2種類、カラーはそれぞれ3色が展開されている。

- 寸法:直径約230×高さ約165mm
- 重量:約1560g(金網、温度計含む)
- 容量:約1200mℓ
- 材質:鍋本体:耐熱陶器、フタ:磁器、金網:鉄(クロ-ムメッキ)
- 付属品:温度計、オリジナルレシピ集
仕上がりが早い!
スモークポッドは仕上がりがとにかく早い。実際に使ってみてそのスピードには驚いた。驚きすぎて「姉さん、事件です」とドラマのセリフを頭の中で連呼した。
あらかじめ乾燥した食材なら15分で仕上がる。陶器が食材にしっかりと熱を伝え、鍋の中で煙が効率よく滞留する。だから短時間で燻製が仕上がるのだ。
このスピードなら晩酌の一品を手早く作れる。急な来客で一品用意したいときも、いいんじゃないかな? 友人宅にお邪魔して”燻製”という立派な肴がでてきたら、友人の株が上がることは間違いない。
温度管理が楽

燻製は温度管理も大切な要素だが、スモークポットは温度計が付属しているから管理が楽だ。
火を通さずに食べられる食材は50〜80度。肉や魚などは80〜120度。温度計を確認しながら火加減を調整しよう。
チーズ・ちくわ・ソーセージの燻製レシピ
用意するもの

- <材料>
- チーズ
- ちくわ
- ソーセージ
- <道具>
- スモークポット
- お好みのスモークチップ
作り方

スモークポットに10~30gのチップをまんべんなく広げる。

網をセットし、食材をのせよう。食材がくっついた部分は煙がかからないから、適度な間隔をあけること。

中火以下の火にかける。煙が出始めたらふたをし、10分燻煙する。
10分後、中の様子を確認してよさそうなら消火する。再びふたをして、3分ほどそのまま燻す。

できあがった燻製は、しばらく煙をなじませよう。
スモークポッドは短時間でもしっかり燻煙がかかる。試しにできたてを味見してみたが、さすがに煙のエグ味がきつかった。冷蔵庫で1時間から1日ほど寝かせるのがよい。
SOTOスモークポットのいまいちなところ
キッチン用とはいえ、煙は漏れる
スモークポットはキッチン用の燻製器ではあるが、煙が漏れる。ご近所迷惑にならないか心配な人は、煙がほとんど漏れない『けむらん亭』をおすすめする。
少ない食材、小さな食材しか燻せない
スモークポットはサイズが小さい。一度に燻煙できる量は限られてしまうし、大きな食材も難しい。
それでも、2人分の肴ぐらいなら対応できる。仕上がりの早さを生かして、数回にわけて燻煙するのもひとつだ。
ガスコンロ専用
自宅がIHキッチンの場合は、別途カセットコンロを用意しよう。もしくはIH対応の燻製器が必要である。
まとめ
スモークポットを使えば、簡単な食材だと15分で燻製が完成する。晩酌のお共にいかがだろうか。手作り燻製で1杯ひっかける——。こう書きながら、ヨダレが垂れてきそうである。