ビクトリノックス クライマー

山道具

アウトドア用ナイフには小型のナイフをおすすめする理由

 ナイフはアウトドアを象徴する道具とされてきた。そのせいか、初めてのナイフ選びでは、何となく大きなナイフが頼もしく思えてしまうものだ。ナイフ1本でシェルター作りから夕飯の調理までまかなおうと、夢見るアウトドア愛好家は多いことだろう。

 だが、現在のアウトドアでは大型ナイフの出番はほとんどない。私もナイフに憧れるアウトドア愛好家の1人だったが、ナイフの扱いに慣れるにつれて考えを改めた。

目次

大型のナイフはコントロールが難しい

 ナイフは大きくなればなるほど手元から離れ、刃先のコントロールが難しくなる。試したことがあるが、刃長が20cmを超えるナイフでのリンゴの皮むきはとても快適とはいえなかった。大型ナイフは総じて刃厚があり、対象を切る、というよりは”割る”に近くなる。

 いわゆるサバイバルナイフやハンティングナイフが大きいのには理由がある。ハンティングで捕まえた獲物を止め刺すには、短い刃では急所に届かない。軍や警察などのセキュリティー機関が扱うナイフには武器としての性格が求められるからだ。

細かな作業は小型ナイフに分がある

ビクトリノックス

 上記のような状況は、一般のアウトドア愛好家には縁のない世界であろう。キャンプや登山でナイフが必要な場面を想像してみてほしい。装備が進化した現代のアウトドアにおいて、ナイフが必要なのは、そのほとんどが調理や細々とした作業ぐらいではないか。

 ロープを切ったり、インスタント食品の封を開けたりするには、指先の延長のような小型のナイフが適しているのだ。

 近頃はサバイバルを楽しむキャンプスタイル『ブッシュクラフト』が注目されることもあり、薪割りに使えるようなナイフも人気である。

 しかし、ナイフは基本的に切る道具であって、対象を割るにはオノやナタがより適している。ナイフはもっとも原始的で多様に使える道具であるとはいえ、刃物の用途に応じて使い分けるのが理想だろう。

たどり着いたビクトリノックスのポケットナイフ

ビクトリノックス クライマー

 これまでいくつかのナイフを使ってきたが、最終的に手元にあるのがビクトリノックスのポケットナイフだ。たいていのアウトドアショップで扱っており安価で入手できる。メインブレードにロック機構がないことが欠点だが、これは扱いに慣れることで解決する。

 写真のモデルは、メインブレードとハサミを装備した『旧トラベラー:現クライマー』。その他、缶切りや栓抜き、リーマーなど、ツールナイフにおなじみのツールを装備している。

ビクトリノックス クライマー

 「ナイフがあるのだから、ハサミは必要ない」とする人もいる。どちらも同じ切る道具だからだ。しかし、ツールナイフはハサミ付きをおすすめしたい。ハサミはナイフで代用できるが、やはりハサミのほうが便利な場面も多い。小さいからと侮るなかれ。この小さなハサミは抜群の切れ味で、想像以上に使いやすいのだ。

ポケットナイフのメンテナンス方法

ビクトリノックス メンテナンス

 ポケットナイフの弱点は、ハンドル内部に汚れが溜まることだ。放置すると可動部が錆び、ツールのスムーズな開閉ができなくなってしまう。

 メンテナンスは簡単。ツールを開き、中性洗剤を溶かしたお湯に浸して汚れを浮かす。ブラシや綿棒で汚れをかき出したら、よくすすいで乾燥させる。その後は可動部に注油しておこう。

 私のモデルは10年以上愛用しているが、まだまだ現役で使えそうである。しばらくこれ以上のナイフは必要なさそうだ。

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Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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