ドイター トランスアルパイン

山道具

背中が蒸れにくいドイター「トランスアルパイン24」は街にもアウトドアにも最適だった

バックパックを背負うと背中が蒸れて不快だ。

そんな人はドイターのバックパックを試してみよう。

ドイターの「トランスアルパイン24」がたまたま手に入ったのだが、これがアウトドアにも使えてタウンユースにも最適なオールラウンドモデルであった。3日4日の海外旅行にもトランスアルパイン24だけで出かけた。

ここでは、ドイツの名品「ドイター:トランスアルパイン24」の詳細レビューをお届けする。

目次

ドイター(Deuter)とトランスアルパインシリーズについて

ドイター トランスアルパイン

ドイターはドイツのバックパックメーカーである。1898年に「ハンズ・ドイター」氏により創業された。当時は郵便局員の配達袋を製造していた。

1910年には、バックパック、かばん、ベルト、テントなどを軍に供給し始め、徐々にビジネスが拡大していった。そんな中、1934年にヒマラヤ登山隊によりドイター製のバックパック「タウエルン」が実地テストされる。

タウエルンは、バックッパックと背中が密着せず、背中が蒸れにくい画期的なバックパックだった。バックパックに背中の蒸れを逃す構造を組み込んだのは、ドイターが世界初である。それ以降、タウエルンは30年間発売されベストセラーモデルとなった。

70年代にはすでにドイツ最大のバックパックメーカーへと成長し、1990年に世界初のバイク用バックパック「ドイター・バイクⅠ ドイターエアストライプシステム」が開発された。

ここで紹介するトランスアルパインは、「ドイター・バイクⅠ ドイターエアストライプシステム」から進化したバイク用バックパックで、もともと山岳マウンテンバイクツーリングのために開発されたものだ。

現在は「TRANS ALPINE 24」「TRANS ALPINE 28 SL」「TRANS ALPINE 30」の3種類がラインアップされている。バイク用モデルでありながら、ハイキング、タウンユースにも適し、使う場面を選ばないオールラウンドモデルである。

トランスアルパイン24のスペック

  • 重量:1150 g
  • 容量:24 ℓ
  • 素材:210D PA RIPSTOP
  • サイズ:50 / 24 / 20 (高さ×幅×奥行) cm
  • 定価(税別):15,000 円

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トランスアルパイン24を使って分かった4つのメリット

1.バイク・ハイキング・タウンユースと幅広く使える

トランスアルパインは、ドイターの公式サイトにも「バイク」「ハイキング」「タウンユース」に最適とあるオールラウンドモデルである。自転車やアウトドア用途はもちろん、仕事や旅行などタウンユースでの使い勝手がなかなかいい。

本体サイズも、50cm/24cm/20cmと、航空機の国際線機内持ち込みサイズの目安「3辺の合計115cm/45インチ」をクリアしており、3日4日の海外旅行もトランスアルパインのみで出かけた。おかげで、面倒な荷物預けの手続きやコンベヤーでの荷物の到着待ち時間を削減できた。

小物収納ポケットが便利

ドイター トランスアルパイン
仕事や旅行に必要なものを整理して収納できる。

トランスアルパインがタウンユースに使いやすいのは、小物の収納ポケットが使いやすいからである。

貴重品ポケット、スマートフォン用ポケット、PC、ノート、タブレットなどを効率よく収納できる工夫が凝らされている。そのおかげで、別途ガジェットケースを用意しなくても、仕事や日常に必要なものが整理して収納できるのだ。中身が散らばって、バックパックの中をひっくり返す必要がない。

ドイター トランスアルパイン
貴重品やガジェット類の収納に便利なフロントポケット。

個人的には折り畳み傘専用のポケットがありがたい。バックパック横のメッシュポケットを、別の用途に空けられるからだ。

メイン荷室は仕切りで1気室と2気室の使い分けができる

ドイター トランスアルパイン
仕切りの青いファスナーを開くと1気室のバックパックとして使える。

メイン荷室にはファスナーの仕切りが設けられ、1気室と2気室の使い分けができる。頻繁に出し入れせず、かつ軽いものは下の荷室へ。例えばレインウエアや防寒着、着替えなど、軽いものはなるべく下に収納したほうがパッキングのバランスがよくなる。その結果、バックパックを背負った時に軽く感じるのだ。

反対に、よく使うものや重量があるものは上の荷室へ入れるといい。私の場合は、PC、辞書、タブレット、ノートなどがそれにあたる。大きなものを収納する場合は、仕切りを開いて1気室と使えばよいのだ。

2.背中が蒸れにくいエアストライプシステム

ドイター トランスアルパイン
フレーム中央に空気が流れる「エアストライプシステム」

夏場に、背負ったバックパックが汗で背中に密着して、不快な思いをしたことはないだろうか。そんな時は、ぜひドイターのバックパックを試してみてほしい。

ドイターのバックパックを語る上で、背面の通気システムは欠かせない。そのシステムを開発したのはドイターなのだ。

エアストライプシステムは、背面に特徴的な2本のフォームが配置されている。背中とバックパックの接地面積を減らしつつ、安定感を損なわない形状だ。2本のフォームの中心は空気の通り道になっている。

エアストライプシステムは、自転車に乗って前傾姿勢をとった時に、バックパックと背中の間に空気が流れて蒸れを排出する仕組みだ。

だが、自転車に乗っていなくても効果は十分に感じられる。実際に背負ってみると、バックパックと背中の間に空間を感じることが分かるはずだ。そのおかげで夏場でも汗蒸れを最小限に抑えられる。

3.肩の負担を軽減できるウエストベルト

ドイター トランスアルパイン
ウエストベルト。バックルやベルトは収納して撮影している。

ウエストベルトもよくできている。

バックパックは肩で背負うものと考えられがちだが、ウエストベルトを装着することで腰と背中に荷重を分散できる。そのため、肩の負担を軽減でき、バックパックが実際よりも軽く感じられるのだ。さらにチェストベルトも適切に調整すれば、バックパックを着るような感覚で背負える。

激しい動きにも追従し、安定してぶれない。これなら、荷物の増える冬場のトレイルランニングにも使えるかもしれない。

4.レインカバー内蔵

ドイター トランスアルパイン

バックパックの底に「レインカバー」が内蔵されている。これなら別途用意する必要がなく、忘れる心配もなくす心配もない。

急な雨にも対応できるし、治安が心配な地域の人混みでは、防犯対策にも使えるだろう。

トランスアルパイン24を購入するならここに気をつけよう

本体重量が重たい

本体重量は1150gと、はっきり言って重たい。持ち上げてみると、荷物を入れていなくても重たく感じる。軽いバックパックをお探しの人にはおすすめできないだろう。例えば、ウルトラライト系のバックパック「山と道:MINI」は、容量25Lで重量340gと超軽量である。

また、バックパック本体が重たいため、LCCの荷物重量制限には注意しよう。本体だけで1kgを超えるため、中身を吟味しないと重量制限にひっかかりかねない。空港に向かう前に、あらかじめパッキング重量を計っておこう。

ただし、トランスアルパインには、エアストライプシステムの中に優秀なフレームが内蔵されている。そのおかげで、手で持ち上げた重量は重たく感じても、背負うとフレームのおかげで軽く感じるのだ。

ウエストベルトやチェストベルトをきちんと調整すれば荷重を分散されるので、さらに軽く感じる。本体は確かに重たいが、背負うと快適なことは重ねて述べておきたい。

街中ではウエストベルトが邪魔

ドイター トランスアルパイン
使わない時は邪魔なウエストベルト。

ハイキングや自転車ではウエストベルトが活躍するが、街中ではウエストベルトを使う場面は少ないだろう。使わない時のウエストベルトは邪魔である。

バックルやベルト部分は収納できるが、ポケット部分は収納できない。タウンユースがメインで、ウエストベルトがいらない人は他のバックパックを探すべきだろう。

ただし、前述のようにウエストベルトが秀逸で、きちんと装着すれば快適なことは間違いがない。タウンユースだけではなく、自転車やハイキングにも使いたい人は、ウエストベルトがあったほうがいい。

背中が蒸れにくく、アウトドアにもタウンユースにも最適なバックパック

トランスアルパインは、バックパック自体の重さはあるが、秀逸な背面フレームのおかげで背負い心地は快適そのものだ。エアストライプシステムのおかげで夏場でも快適に背負える。考えられた小物の収納ポケットのおかげで、アウトドア用途のみならずタウンユースにも最適だ。

24L前後の容量で、快適な背負い心地と広い用途に使えるバックパックをお探しの人は、ドイターのトランスアルパインを検討してみてはいかがだろうか。

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Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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