外出自粛期間がようやく明けて、久しぶりにトレッキングパンツに袖を通した。歩いていると、なんだか違和感がある。ベルトをきつく締めてもずり落ちてくるではないか。
帰宅して体重計に乗ってみると、糖質制限を始める前は74kgあった体重が、65kgにまで減っていた。
目次
糖質制限を始めたきっかけ
ある一冊の本に糖質制限が紹介されていた。それを読んだ翌日から糖質制限に取り組み始めた。
だから、ここを読んで少しでも興味を抱いたら、10日ほど試してみてほしい。実際、10日もあれば目に見えて何らかの変化が起こるだろう。それで合わないと感じたらやめればいいだけだ。
引用:スピードハイク入門 片山貴晴(著)(Amazonリンク)
登山分野、その中でもスピードハイクに特化した教本の中で、登山のための体作りの一環として糖質制限が紹介されていたのだ。著者は僕も愛好しているナチュラルランニングの実践者でもあり、何となく僕と興味・関心が近いように感じられた。
「よし試してみるか」
思い立ったら即行動に移すのが僕のいいところ。
著者の言うとおり、体に合わなければ元の食事に戻せばいい。そんな軽い気持ちで糖質制限生活が始まった。
糖質制限の詳しいやり方は「糖質制限とは|糖質制限を1ヶ月実践して体に起きた変化」を参考に。
糖質制限で具体的に取り組んだこと

糖質制限とは、食事の三大栄養素のうち血糖値を上昇させるのは糖質のみ、という原理に基づいた食事療法のことだ。実践すれば、肥満ホルモン”インスリン”の大量分泌を抑止し、体脂肪が燃えやすい体に変化する。
具体的に取り組んだことといえば、
- 糖質が多く含まれる食材をさけ、
- タンパク質と脂質をしっかり摂取すること。
この2点のみだ。僕の場合は以下の食材を重点的に摂取している。
- 鶏肉
- 卵
- チーズ
ただし、これだけではさすがに栄養バランスが崩れてしまうのではないかと思う。そこで野菜や海藻類、キノコ類、魚介類ももちろん食べる。僕は好き嫌いがまったくないから、鶏肉・玉子・チーズを中心に、他は何でも(糖質をさけて)食べている。
とはいえ、たまにはカレー”ライス”も食べるし、寿司を食べて、しゃりだけ残すような無粋なまねはしない。僕は糖尿病患者ではないから、そこまでストイックに糖質を避ける必要がないのだ
もし食事の選択が面倒に感じるなら、糖質制限プログラム「NOSH – ナッシュ」 やダイエット向けの宅食サービス
などの、糖質OFFメニューの宅配サービスを利用するのもいいだろう。
僕の場合、糖質制限を始めた最初の10日間で一気に体重が落ち、1ヶ月で5kgもやせたから、その後はゆるく続けることにした。
糖質制限で起きた体の変化の記録
僕の記録をもとに、体に起きた変化を時系列で書き連ねる。
- 2020年1月9日糖質制限開始:体重74kg
- 同1月19日:体重72kgジョギング中の体が重たい
- 同1月25日:ジョギング中の体が軽くなりつつあった
- 同2月1日:体重69kg
糖質制限を開始して、10日で2kg落ちた。2月に入るころには5kgの減量に成功した。
ただ、この間デメリットがなかったわけではない。
ジョギング中、体に力が入らなかったのだ。
何かしらスポーツをしている人は、糖質制限により、おそらく一時的にパフォーマンスが低下するのではないだろうか。
しかしそれも最初の2週間だけだった。その後は体が徐々に脂質代謝に順応してくのが実感できた。
- 同3月5日:お腹が空かないことに気がつく。1日1.5食になりつつある
- 同3月8日:米とビールが甘いものだと思い知る
糖質制限を開始して2ヶ月が経過したころ、あることに気がついた。お腹があまり空かないのだ。以前は朝・昼・晩と3食しっかり食べて、それでも物足りなく感じることがあったのに……。
現在の食事の例は次のとおり。
- 朝昼兼用:オムレツや目玉焼き、チーズ
- 夜:肉、あるいはタンパク質を中心とした、一般的な定食料理
強烈だったのが、久しぶりに口にした米とビールが異様に甘ったるく感じたことだ。あんなに大好きだったビールを体が全く受け付けない。
それもそのはず。
茶碗1杯150gの白米に含まれる糖質量は約55gもある。これは角砂糖14個分に相当するのだ。
ビールは言わずもがなだが、白いご飯でさえも嗜好品ではないかと思えてきた。白米の食べ過ぎで糖尿病を患った、職場の同僚のことを思い出す。
- 同6月6日:久々に炭水化物を大量に摂取し、二日酔いのような症状に襲われる
久しぶりのハイキングで長距離を歩いた。朝から何も食べていない(それが食べなくても歩けてしまうのだよ)。久しぶりに米とパスタを食べてみるか——とふと思ったのが間違いだった。たしかチキンライスとペペロンチーノをコンビニで購入して食べた。
その30分後ぐらいだ。
体が重くておもくて、そのまま寝込んでしまった。この感じには覚えがある。如何ともし難い、あの重度の二日酔いの症状に似ている。
ちょっと汚い話だが思い出してみてほしい。
年末の飲み屋街の道端で見かける吐瀉物。麺と米が原型を留めて残っていないだろうか……? 二日酔いも実は、なかなか消化されずに長く胃の中に残る、糖質が引き起こしているんじゃないかと思えてくる。
僕はお酒が好きでよく飲むのだが、飲むのは糖質を含まないウイスキーや焼酎、それに糖質オフのビールである。そのせいか、糖質制限を始めてから二日酔いになったことは一度もない。
- 同6月13日現在:体重65kg
9kgの減量に成功して現在に至る。
筋トレもするし、タンパク質をしっかり摂取(とくに卵)しているから、徐々に体が引き締まってきた。何より体調がいい。このまましばらく続けてみようと思う。
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スポーツをしている人なら心当たりがあるのではないか。
——運動だけではなかなかやせない。
糖質制限に取り組んでみて、食事の大切さを学んだ次第だ。もし糖質制限が気になる人は、今日からさっそく試してみよう。“主食”という言葉を忘れればすぐに実践できる。試してみて体に合わなければ、また元の食事に戻せばいいだけの話である。