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関西のおすすめハイキングコース|六甲・摩耶エリアのおすすめ6選

 アクセスが抜群に良く、初心者からベテランまで幅広く楽しめる山。それが六甲山だ。関西近郊のハイカーは六甲山でハイキングを始めた人も多いことだろう。無論、私もそのひとりである。

 私はハイキングを始めて以来、六甲・摩耶エリアには数百回の山行経験がある。この記事では、実際に歩いたからこそ分かる六甲山域のおすすめハイキングコースご紹介したい。

目次

六甲・摩耶エリアのハイキングコース概要

栂尾山(とがおやま)付近から明石海峡を望む。

 兵庫県神戸市から宝塚市へと連なる六甲山は、ハイカーのみならず全国的に有名な山である。六甲山とは神戸市の背中に連なる山々の総称であり、931mの最高地点は『六甲山最高峰』と呼ばれている。

 その山々には旗振山、横尾山、高取山、菊水山、再度(ふたたび)山、摩耶山、六甲山などがあり、山上には日本最古のゴルフ場や人口スキー場、高山植物園などがある。

 このように、六甲山は豊かな自然を抱きながらその半分は観光地として開発され、アクセスが抜群にいい。だからこそ初心者が楽しめるコース設定を多くできる一方で、沢沿いや岩場など経験者向きのコースもあり、初心者からベテランまで満足できる山であるのだ。

六甲山 ガーデンテラス
六甲ガーデンテラス。山上は開発されており、観光とハイキングの両方を楽しめる。

 六甲山域の西の起点である塩屋から、東の起点の宝塚まで、公称56kmの全山縦走路が走っており、秋に開催される『六甲山全山縦走大会』は六甲山の人気イベントである。
 小説『孤高の人』のモデルになった登山家・加藤文太郎は全山縦走路で本格的にトレーニングを積み、芦屋のロックガーデンでは、藤木九三が日本初の岩壁登攀(とうはん)を目的とした『ロック・クライミング・クラブ』を創設し、日本登山の黎明期に登山家たちが練習に励んだ山でもある。

 また、六甲山は山小屋がないかわりに茶屋が点在しており、再度山では名物グルメを味わえる茶屋が現在も営業している。

 以上のように、日本の近代登山発祥の地であると同時に他の山にはない独特の登山文化が花開いた山であり、その魅力は、何度訪れようとも決して色あせないのである。

※参考:山と高原地図 六甲・摩耶/百科事典マイペディア(六甲山)/日本大百科全書(六甲山地)

六甲山

六甲山

 六甲山域でハイキングを始めるなら、やはり登っておきたいのが六甲山最高峰だ。芦屋のロックガーデン入り口から入山し、六甲山最高峰を経て有馬温泉へ下るコースは、いわば六甲山域の銀座通りであり、一番人気のコースと言ってもいいだろう。

 ロックガーデンの岩場で自然のアスレチックを楽しみ、六甲山最高峰から都市や海の景色を望む。その後は名湯・有馬温泉で汗を流せば、これはもう最高の休日の過ごし方に違いないのだ。六甲山へのハイキングコースは以下を参考に。

摩耶山

摩耶山 掬星台
摩耶山頂上にある『掬星台』からの眺め。

 摩耶山の山頂にある『掬星台(きくせいだい)』からの景色は、一度見たら忘れられない。
 日本三大夜景にも選出された摩耶山からは、神戸の街並みや大阪湾の展望が広がり、天気のいい日には金剛・葛城山など大阪の山々まで見渡せる。初日の出やナイトハイクで楽しむ夜景はまさに”手で星を掬(すく)える”ようであり、これが掬星台の名前の由来である。

 摩耶山へのルートはいくつかあるが、比較的登りが緩やかで、初心者向きのルートが新神戸駅からトゥエンティクロス経由で登るものだ。そのルートの詳細は以下の記事を参考に。

須磨アルプス

須磨アルプス
須磨アルプスの核心部。

 「神戸にこんな場所があるなんて……!」初めて須磨アルプスを訪れたときは感動した。すぐそばに住宅街のマンションや須磨海岸が見えているのに、目の前に広がる荒々しい岩場は、ロッキー山脈に訪れたかのように私を錯覚させた。手に汗を握りながら、恐るおそる馬の背を通過したことが懐かしい。

 須磨アルプスは初心者でも気軽に楽しめ、都市近郊のハイキングコースながら非日常を味わえる。須磨浦公園から六甲全山縦走路を歩く本コースはよく整備されているが、馬の背周辺は注意して。須磨アルプスのハイキングコースは以下の記事を参考に。 

再度(ふたたび)山

再度山 大龍寺
再度山『大龍寺』の山門。

 再度山には名物グルメを味わえる茶屋が現在も営業している。新神戸駅から再度公園まで散策した後、茶屋のグルメを楽しむのが再度山の人気コースだ。

 また、再度山は弘法大師ゆかりの山であり、山頂付近にある大龍寺は、弘法大師が祈願を成就したことから大願成就のお寺として信仰を集めている。

 初心者向けのハイキングコースながら、滝や歴史やグルメなど見所には事欠かない山だ。再度山の詳しいハイキングコースは以下の記事を参考に。

荒地山

荒地山 岩梯子
荒地山の名物『岩梯子』。

 六甲山域はアクセスがよく、多彩なコース設定から初心者からベテランまで満足できることが魅力だ。
 ただ、山行を重ねると「これじゃまるで有名観光地みたいだ——」と、物足りなくなることも事実である。そんな人は、少し難易度の高い地獄谷から荒地山を巡ってみよう。

 荒地山周辺は低山ながら岩場が多く、アルプス登山の訓練場としても利用されている。3点支持の練習やアイゼンワークなどに荒地山は最適だろう。

六甲山 地獄谷
地獄谷は3点支持で登る。

 ただし、地獄谷は一般登山道ではないため事故には十分に注意したい。地獄谷〜荒地山コースの詳細は以下の記事を参考に。

六甲山全山縦走

六甲全山縦走
六甲全山縦走路の名物『400段階段』。

 不世出の登山家とたたえられた兵庫県出身の社会人登山家『加藤文太郎』は、早朝に須磨を出発し、宝塚まで——まだ整備されていない縦走路を——縦走した後、そこから須磨の自宅まで歩いて帰るというトレーニングを積み重ねていた。その足跡が六甲山全山縦走路として残されており、須磨から宝塚をつなぐ公称56kmにおよぶ道のりが六甲山域を貫いている。

 全山縦走路の完歩は、神戸近郊ハイカーの一種のステータスと言えるだろう。その長い道のりを歩ききるには、事前のトレーニングや準備が欠かせない。
 以下の記事では、六甲山全山縦走路を前半・後半に分けてご紹介している。全山縦走にチャレンジする人の、参考になれば幸だ。

まとめ

 六甲山域は関西屈指の人気を誇る低山である。山、街、海が近い神戸ならではの眺望や、抜群のアクセス、さらに縦横に走る登山道は多彩なコース設定が可能で、幅広いレベルの人が楽しめる。

 ここで紹介したハイキングコースは、私が何度も何度も歩いたり走ったりしたからこそ分かる、本当におすすめできるコースばかりだ。この記事を参考に、さっそく週末にでも出かけてみてほしい。

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  • この記事を書いた人

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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