オリエンテーリング

ポイントオリエンテーリングとは?アーバンOシリーズin神戸2019第1回参加レポート

神戸市西区に位置する西神中央公園にてアーバンOシリーズin神戸2019第1回が開催され、参加してきた。

大会レポートとともに、ポイント・オリエンテーリングの基本ルールや、使用するコンパスの考察などをまとめた。

目次

大会概要

アーバンOシリーズin神戸2019第1回
  • 主催:兵庫県オリエンテーリング協会、WMG2021 関西神戸市実行委員会
  • 日時:2019/05/18(土曜日)
  • 場所:神戸市西区 西神中央公園および高塚公園
  • 競技種類:ポイント・オリエンテーリング
  • 地図:西神中央公園 縮尺 1/4,000 等高線間隔 2m JSSOM2007 準拠
  • クラス:競技経験者、一般男子、一般女子、中学生、小学生など

神戸市西区に位置する都市公園、西神中央公園および高塚公園にて、アーバンOシリーズin神戸2019第1回が開催された。

初めて訪れた西神中央公園

午前中には初心者向けの地図読み講習会も開催され、競技経験者からファミリー、一般の部と、幅広いレベル・世代の人が参加した。

競技種目はポイント・オリエンテーリング。

オリエンテーリングの種目の中で最も一般的な種目である。次項でポイント・オリエンテーリングについてご説明しよう。

ポイントオリエンテーリングとは?

オリエンテーリング
コントロール・ポイント。ここにSIカードをかざして(パンチ)通過記録を残す。
オリエンテーリング
指にはめたSIカード。

ポイントオリエンテーリングとは、コース内に設けられたコントロール・ポイントを地図で指定された順にパンチ(SIカードをかざし通過記録を残すこと)し、フィニッシュまでのタイムを競う競技である。

選手はスタートゲートから時差スタートで走り出す。

地図はスタートゲートの足元に用意され、スタートの合図とともに地図を拾いあげる。そう、スタートしてから初めて地図を確認できるのだ。

オリエンテーリング
スタートゲート前には参加クラスごとの地図が用意されている。

スタートしてからしばらくはコースマーカーに沿って走り、地図上の△地点を目指す。△地点が本当のスタート地点であり、ここから指定された順にコントロール・ポイントを通過していく。

ゲートを出てコースマーカーに沿って進み、スタート地点を目指す。

通過する順番は定められているが、もちろん経路は自由である。

そのため、読図・ナビゲーション能力に優れている人であれば、自分より速い選手に勝てる。逆に言えば走るのが速いだけでは勝てない。

ここがオリエンテーリングの面白いところである。

アーバンOシリーズin神戸2019第1回参加レポート

アーバンOシリーズin神戸2019第1回
大会受付。参加者が続々と集まる。

さぁ、人生二度目のオリエンテーリング大会である。

ハイキングやトレイルランニングで読図の練習を重ね、前回の大会よりは順調にレースを進めるように思えた。

しかし、フィニッシュ後にオリエンテーリングの洗礼を受けることになるとは。

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スタートの時間が刻一刻と迫る。

ポイントオリエンテーリングではスタートの合図と同時に地図を手にするため、コースを事前に確認できないことが緊張に拍車をかけた。

13時ちょうどに最初の選手がスタートする。以後、1分おきに選手が走り出し、私は13時3分のスタートだった。

スタートの合図とともに地図を手に取り、現在地を確認しながら全力で走り出した。

アーバンOシリーズin神戸2019第1回
スタートゲートに並ぶ選手たち。地図の中身が気になって仕方がない。

ゲートから△地点(スタート)まではコースマーカーに沿って走っていく。

その間に地図をよく読みコースの概要をつかみつつ、山で使い慣れた1/25000地形図の感覚から、オリエンテーリング用の1/4000地図に頭を切り替えた。

ゲートから十数秒走るうちに、スタート地点を発見する。

ここから地図を読み、指定された順番にコントロール・ポイントを通過していくのだ。

「……まずは1番のコントロールへ」

走り出してすぐに1番と似た方向にコントロールを発見した。迷わずダッシュし、パンチして通過記録を残す。幸先がいいではないか。

しかし”1番と似た方向のコントロールが視界に入り””迷わずダッシュしてパンンチ”したことが、のちに大惨事を起こすことになるとは……。

痛恨のミス

そのまま2番〜3番と順調にクリアするも、4番のコントロールにて痛恨のミスを犯す。通りすぎてしまい、4番の場所が分からなくなった。

やや慌てながらも付近でコントロールを発見し、そのままパンチしそうになった。しかし「あれっ?地図と違う気がする……」と思いとどまる。

この時、コントロールには順番以外に番号が設定されていることを思い出したのだ。

パンチ前に正しい場所か確認を

例えば、

  • 周る順番:コントロールの番号
  • 1番:(31)
  • 2番:(32)
  • 3番:(33)
  • 4番:(54)

といった具合だ。

パンチする前に、そのコントロールが本当に4番目に通過するものかどうかを確認する必要があるのだ。

危うく間違いを犯しそうになり、ルートを修正した後、正しい4番のコントロールを発見した。

「そういえば、1〜3番のコントロール、正しいかどうか確認していないなぁ……」

この日は参加クラスによって複数のコースが設定され、その中から自分が走るクラスの正しいコントロールを選び、通過する必要があるのだ。

嫌な予感を感じつつも、時間の経過とともにコース全体が把握でき、1/4000地図にも慣れてきた。

前回の反省を踏まえ「迷いそうになったら整置、立ち止まって整置、整置、整置……」と頭の中で唱えながら走る。

その後、順調にコントロールを周りフィニッシュした。

「4番で少しロスをしたものの、素人にしてはなかなかのタイムではないか??」

などと淡い期待を抱きつつ、大会本部で通過記録をチェックしてもらうと衝撃の事実が待っていた。

初めての失格!

本部スタッフ「残念、1番と3番で間違ったコントロールをパンチしていますね」

ーーはい、失格である。

正しいかどうか確認せず、勢いで通過した1番目のコントロールは、見事に間違いであった。

いくら全速力でコースを駆け抜けても、コントロールを間違えばその努力は水の泡と化す。ここがオリエンテーリングの面白みだろう。

走力だけでは勝てないし、地図が読めるだけでも勝てない。

地図を読む力、地図上で思い描いたルートを正しく走れるナビゲーション能力、そして走力や判断力など全てが問われるのだ。

だからこそ面白い。

さらなる経験を積むべく、次回レースへの参加を決意した。

オリエンテーリング用コンパスはどちらがいいのだろう?

Ra-Shin,サムコンパス

今回初めてレースでサムコンパスを使用した。

私が使用するのはナビゲーションマイスターである村越真氏が開発したRa-shinだ。

コンパスの基本機能、針が北を指すことに特化させたシンプルな作りながら、地図とコンパスを左手に持ち同時に確認できるため、走りながらでも整置できる強力なアイテムだ。

トレイルランニングやハイキングにも使えるコンパス【Ra-Shin】の紹介と使い方 - Takashi Blog

10代の頃からシルバコンパスを使ってきた。 コンパスといえば「シルバ No.3」に代表されるベースプレートコンパスが主流 ...

ただ、使い方に不安がないわけではない。

シルバコンパスのようにプレートがなため、直進が非常に難しい。(少なくとも私の場合は)

例えば写真のような状況ならどうだろう。

オリエンテーリング

5番から6番も、10番から11番も、園内の道路を走るより林の中を直進した方が早そうだ。

オリエンテーリング
5番〜6番へ進む場合の角度をメモリーさせた状態。磁針と回転盤赤矢印を確認しながら進めば、正確な直進ができる。

プレートコンパスであれば、角度メモリー機能を駆使して進行方向をロックできるので、サムコンパスに比べて直進の精度は格段に上だ。

※コンパスの使い方はトレイルランナーやハイカーが覚えておきたい登山地図の使い方を確認してほしい。

今回の競技者の様子を伺っていると、サムコンパスを使う人も入れば、シルバコンパスのようなプレート付きコンパスを使う人もいた。どちらがいいかは一概には言えないようだ。

もちろん、上手な人はサムコンパスでも正確に直進できるのだろうが、初心者はどちらがいいのか?

シンプルなRa-shinの操作性は捨てがたい。走りながらでも常に整置ができ、片手が空くのがうれしい。

プレートコンパスは両手を使うが、直進の正確さは捨てがたい。

こういった”道具は何を使うか問題”はググればすぐに答えが出るわけではないだろうから、経験を積んで答えを出すしかないだろう。

あなたはどちらのコンパスがお好みだろうか?

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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