中山寺

山レポート

中山連山縦走コースのご紹介|観音様や岩場を巡る宝塚の裏山歩き

 中山最高峰は北側に展望がひらけ、北摂の山々が目に留まる。標高はたかだか500mたらずだが、なかなかの好展望ではないか。

 兵庫県宝塚市に位置する西国三十三所の古刹『中山寺』。その北から東にかけて連なる山々を中山連山と呼ぶ。

 阪急電車の最寄駅から徒歩でアクセスできる手軽さが人気のコースだ。それでいて、コース終盤には宝塚ロックガーデンとも呼ばれる岩場が待ち構えている。

 その中山連山で、冬枯れの低山ハイクを楽しんできた。ここでは、中山連山縦走コースをご紹介したい。

中山連山縦走コース概要

  • 歩行距離:約9.5km
  • 歩行時間:約4時間
  • 難易度:中級
  • 参考:山と高原地図 北摂・京都西山

 アクセスがよく、ほどよい歩行距離と縦走路からの展望がよく、多くのハイカーが訪れるコースだ。よく踏まれた登山道は歩きやすく、急登もない。

 最大の難所はコース後半、満願寺西山を越えた先の岩場だ。高低差100mを下る急な岩場にロープや鎖はない。気をつけて歩けば大丈夫だが、転倒すると大変危険である。

中山連山

 コース終盤は疲労がたまり、注意力が散漫になりがちだ。気を引き締めて下りたい。

服装と持ち物

  • 軽登山靴、もしくはよく履き慣れた運動靴
  • 季節に応じた防寒着
  • レインウエア
  • 地図とコンパス、もしくはスマホの登山地図アプリ
  • 飲み物
  • お弁当や軽食
  • 必要であれば入浴セット

 履き慣れた運動靴で問題はないが、後半の岩場のことを考えると、よくグリップする軽登山靴が望ましい。

 また、コース前半の中山寺奥の院を過ぎると水場やトイレはない。特に夏場は十分に飲み物を用意しておこう。

中山連山縦走コース

中山寺

 阪急電車『中山観音駅』で下車し、中山寺へ向かうと立派な門が迎えてくれる。中山寺は聖徳太子により創建されたと伝えられる、日本で最初の観音霊場だ。安産祈願の寺としてよく知られ、新たな命を授かった女性が多く訪れる。

 中山最高峰への登山口は、この中山寺境内から続いている。初めて訪れた人には、少し分かりにくいかもしれない。奥の院への案内を頼りに進もう。

中山連山
中山寺境内から奥の院方面の道標を目印に進む。

 やがて小川を渡る小さな橋に出合い、ここからコースは3つに分かれる。今回は奥の院参道を歩いてきた。

中山連山

 奥の院参道はゆるやかな尾根道で、道幅も広く気持ちよく歩ける。参道らしく道端の要所にはお地蔵様が祭られており、お祈りをささげながら歩くハイカーも見られた。尾根を登りきると夫婦岩にたどり着く。

中山連山 夫婦岩

 手前の展望所や、夫婦岩からは好展望が広がっている。特に夫婦岩から望む六甲山方面の眺めが素晴らしかった。

 夫婦岩の先は、中山最高峰方面と奥の院方面に道が二分する。進路を奥の院方面にとり、谷沿いの道を登りきると奥の院に到着である。

中山連山 奥の院

 奥の院にはトイレや水場、ベンチが設けられ休憩適地だ。この先、補給ポイントはないため、必要な人はここで済ませておこう。

 奥の院から北へと続く尾根道を進んでいく。ゆるやかな尾根道だが適度にアップダウンがあり飽きさせない。奥の院から尾根伝いに30分ほど歩けば中山最高峰にたどり着く。

中山連山

 中山最高峰の場所が少し分かりづらかった。というのも、最高峰は縦走路から少し外れ、ピークというよりは尾根上のコブのような場所で、頂上への案内は小さな私設道標しかなかったからだ。うっかり通りすぎないように、地図をよく確認しておこう。

中山連山
中山最高峰からの眺め。

 中山最高峰はこじんまりとした広場に三角点がある。標高は478mと決して高くはないが、北に広がる眺めはなかなかで、北摂の山々の連なりを楽しめる。駅から2時間ほどでこの眺望に出会えるのだから、なるほど、中山縦走コースの人気も納得である。

中山連山
中山連山は、五月台の住宅街の周囲をぐるりと囲うように連なる。

 中山最高峰から東に進み、満願寺西山へと向かう。ここからは中山五月台の住宅街をぐるりと回る尾根を下っていく。尾根からは、五月台の様子や遠く六甲山方面、その先の大阪湾まで望め、気持ちのよい稜線歩きを楽しめる。

中山連山

 いくつかの小ピークを越え、満願寺西山を過ぎると送電線に沿った道となる。そして、送電線鉄塔が立つ小ピークから、いよいよ岩場の急下りが始まる。

中山連山

 岩場は急な崖のような場所で、高所が苦手な人は足がすくむだろう。下り始める前に、上部からコースを吟味しておこう。万が一転倒でもすると、怪我では済まないかもしれない。

中山連山

 岩場を下り終えると、満願寺と阪急山本駅の分岐にでる。分岐を右にとり、大聖不動尊の門をくぐると、住宅街はすぐそこだ。

中山連山へのアクセスと日帰り温泉

 住宅街から阪急山本駅まで約10分。そのまま帰途についてもよいが、山本駅から西に約15分歩くと『宝乃湯』がある。

 源泉かけ流しの天然温泉を楽しめ、レストランやマッサージなどの施設も充実している。ぜひ立ち寄って汗を流して帰ろう。

名湯 宝乃湯

  • 住所:〒665-0874 兵庫県宝塚市中筋3丁目3番1号
  • 営業時間:午前9時〜午前1時(年中無休)
  • 入浴料:大人(中学生以上)850円
  • TEL:0797-82-1126
  • FAX:0797-82-0666

中山連山縦走のアクセス

  • 行き:阪急大阪梅田駅〜(約30分 280円)〜阪急中山観音駅
  • 帰り:阪急山本駅または、阪急中山観音駅

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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