六甲山 登山 荒地山

旅レポ

【六甲山登山】岩場を楽しむ周遊コース|荒地山〜七兵衛山〜金鳥山

2020年2月14日

 神戸の背中に連なる六甲山脈には、数々の登山道が走っている。好みや体力に応じて柔軟にコースを選べることも、六甲山の魅力のひとつだ。

 今回は大岩が点在する荒地山と、森林浴を存分に楽しめる七兵衛山(しちべえやま)をつなげて歩いてみたのでご紹介したい。クライミング気分を味わえる、眺望のよい周遊コースである。

目次

荒地山〜七兵衛山〜金鳥山コースの概要

  • 歩行距離:約10km
  • 歩行時間:約5時間30分
  • 標高:荒地山549m 七兵衛山462m
  • 難易度:中級(山と高原地図 六甲・摩耶 参照)

 六甲山とは、西は神戸市須磨区から東は宝塚まで連なる山域の総称のことである。六甲最高峰(931m)を最高地点とし、いくつもの山々が連なっている。

 その中でも、荒地山周辺には岩場が点在し、クライミング気分を味わえる場所として人気だ。『石梯子(いわはしご)』を登ったり『新七兵衛門』をくぐったりとスリル満点である。

 岩場を三点支持で通過するため、歩行には十分気をつけたい。また、荒地山周辺は地図にない踏み跡がいくつもある。道迷いにも注意しよう。

荒地山〜七兵衛山〜金鳥山コースへのアクセス

  • 行き:阪急電車『芦屋川』駅
  • 帰り:阪急電車『岡本』駅

荒地山〜七兵衛山〜金鳥山・山レポート

六甲山 登山

 ハイカーでにぎわう阪急芦屋川駅を北に進み、高級住宅街を通過してロックガーデンの入り口へと向かう。

 荒地山にはいくつか登山コースがあるが、今回はキャッスルウォールを見物したかったので、ロックガーデン中央稜から登ることにした。

 高座の滝を過ぎると、花崗岩むき出しの岩場が現れ、急坂が始まる。

六甲山 登山

 ここは近代登山の黎明期に加藤文太郎や藤木九三(ふじき-くぞう)らがトレーニングに励んだ場所だ。

 ときには両手も使って登る場所もあり、自然のアスレチックを満喫できる。ロックガーデンから約1時間で風吹岩に到着だ。

六甲山 登山

 風吹岩で小休止をはさみ、キャッスルウォールへと向かう。ロックガーデン中央稜を少し戻ると分岐があり、高座谷方面へ進路をとろう。谷まで下るとキャッスルウォールへの分岐に出合い、キャッスルウォールへと向かう。

六甲山 登山

 キャッスルウォールはクライミングの練習場所として有名だ。この日は人影はなかったが、休日には各種クライミングの練習場としてにぎわいをみせる。

六甲山 登山 キャッスルウォール
キャッスルウォール。

 ここから荒地山に向かうのだが、この道は山と高原地図にも、地形図にも記載されていない。さらに道標も立てられていない。

 キャッスルウォール北側の巻き道を、ペンキの目印をもとに進もう。GPSや地形図をよく確認しながら進みたい。

六甲山 登山
キャッスルウォールと荒地山の分岐。

 キャッスルウォールから20分ほどで荒地山の尾根道と合流する。そのまま岩梯子に向かってもよいのだが、もうひとつの岩場『ブラックフェイス』へ寄り道することにした。

 ブラックフェイスは荒地山の尾根道を外れた場所にあるのだが、道はない。地図とコンパス、またはGPSを頼りに藪をつっきろう。

六甲山 登山 ブラックフェイス
ブラックフェイス。

 これがブラックフェイスだ。高さは20mぐらいだろうか。ロープなしでも登れるようだが、私にはまだその技術がない。パスして岩梯子に向かった。

六甲山 登山 岩梯子
以前は『岩梯子』と書かれたプレートがあったが、なくなってしまったようだ。

 岩梯子は自然の岩が階段のようになった場所だ。思ったほどの高度感もなく、足場はしっかりしている。慎重に上まで登り、新七兵衛門という岩のトンネルを抜ければ荒地山山頂の下にでる。

六甲山 登山 新七右衛門
岩のトンネルを抜ける『新七右衛門』。

 このまま山頂まで進んでもよいのだが、山頂には展望がない。見晴らしの良い岩場で昼食をとることにした。

六甲山 登山 荒地山
岩梯子の上部からの眺め。
ジェットボイル

 荒地山山頂を通過し、魚屋道(ととやみち)への合流地点へ向かう。この道は注意が必要だ。

六甲山 登山 荒地山
荒地山の山頂は休憩適地だが、展望はない。

 踏み跡が多く、ぱっと見ただけでは登山道との見分けがつかない。山と高原地図にも『道迷い』の注意書きがある。地図を頼りに正確に進みたい。

六甲山 登山

 魚屋道と合流し、横池の手前の分岐を打越峠方面へと向かう。ここからは荒地山とは雰囲気がガラッと変わり、森林浴コースとなる。

六甲山 登山

 徐々に高度を下げていくと、七兵衛山、打越峠の分岐に到着する。この日は打越峠を経由してから七兵衛山へと登った。

六甲山 登山

 七兵衛山は標高500m足らずの低山だが、南側には展望が広がり、神戸の街や瀬戸内内海を見渡せる好展望スポットだ。

六甲山 登山

 山頂にはベンチやテーブルが設けられ、数人のハイカーがのんびりと過ごしていた。

 七兵衛山を下り、金鳥山、保久良神社(ほくらじんじゃ)方面へと向かう。

 七兵衛山周辺は特に分岐が多い。この日も金鳥山へ向かうところを、危うく八幡谷方面へと下るところだった。地形図に記載されていない分岐や道もあるため、事前にルートをよく確認しておこう。

六甲山 登山 金鳥山
金鳥山の休憩広場から。

 金鳥山には三角点や展望はないため、少し下ったところの広場で休憩した。ゴールの保久良神社までもう少しだ。

六甲山 登山

 保久良神社には梅林があり、その一部が花を咲かせていた。

六甲山 登山 梅林

 2019年から2020年の冬は気温が高く、梅の開花時期は平年より一週間ほど遅れるという。満開の花を咲かせた梅林は、さぞ華やかなことだろう。

六甲山 登山 保久良神社

 美しく咲き乱れる梅を想像しつつ、無事に下山できたことへの感謝を本殿にてお伝えした。『神戸らしい眺望景観10選』に選定された保久良神社からの眺めを楽しみ、今日の山歩きを締めくくった。

六甲山 登山 保久良神社

下山後の立ち寄り湯

 下山後にさっぱりするなら『湯あそびひろば森温泉』がおすすめだ。

 阪急岡本駅から徒歩25分。もしくはJR摂津本山駅からひと駅乗車し、甲南山手駅で下車、徒歩2分で到着する。

  • 住所:兵庫県神戸市東灘区森南町1-15-4
  • TEL:078-411-5966
  • 営業時間:14時〜翌0時30分
  • 定休日:第一・第三・第五 火曜日 元日
  • 料金:大人450円〜

荒地山〜七兵衛山〜金鳥山コースまとめ

 荒地山や七兵衛山は手軽に登れる低山ながら、岩場の通過や森林コースと変化に富んだ山歩きを楽しめる。

 荒地山の岩場からの眺望は素晴らしく、ハイキング、というより登山に近い満足感や達成感を得られるだろう。

 登山口までのアクセスの良さも魅力のひとつだ。この週末に、ぜひ出かけてみてほしい。

※この記事の情報は2020年2月執筆時のものです

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  • この記事を書いた人

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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