六甲山 ロックガーデン

山レポート

【六甲山】定番登山コースに飽きたら地獄谷から荒地山へ!|地獄谷〜荒地山コースのご紹介

芦屋川〜ロックガーデン〜六甲最高峰〜有馬温泉に飽きたなら、地獄谷から荒地山を巡ってみよう。

六甲山の銀座通りといえば、芦屋川〜ロックガーデン〜六甲最高峰〜有馬温泉のコースで、六甲山域で一番の人気コースと言っていいだろう。

初心者から経験者まで楽しめ、休日は多くのハイカーでにぎわうのだが、まるで観光地にように感じてしまうことがある。

「もっと山を感じたい」

「スリルがほしい」

そんな人におすすめなのが地獄谷〜荒地山コースだ。

ここでは、地獄谷からロックガーデンのA懸垂岩、B懸垂岩跡、ピラーロック(万物相)を通過して荒地山に登るコースをご紹介しよう。

目次

地獄谷〜荒地山コース概要

  • 荒地山:標高549m
  • 歩行距離:約7.5km
  • コースタイム:約5時間(個人の能力や天候により大きく異なる)
  • 難易度:山慣れた人向け

地獄谷ではちょっとした沢登り、荒地山では岩場登りを楽しめる魅力あふれるコースだ。

定番コースに飽きたらぜひ地獄谷コースを試してほしい。

ただし、地獄谷は一般登山道ではない。

道標がなく踏み跡が不明瞭であるか、無数の踏み跡が残りルートがわかりにくい場所もある。道迷いには十分に注意し、紙地図とGPSは必須である。

また、2〜3mの滝や岩場をいくつか直登する。足がかりはよく気をつければ誰でも登れるが、注意が必要だ。

初心者のみでの入山はおすすめできない。自身のない人は経験者に同行してもらおう。

地図やGPSアプリの使い方は下記を参考に。

高座ノ滝〜地獄谷〜B懸尾根〜ピラーロック(万物相)

六甲山 ロックガーデン
ロックガーデンの入り口。

ロックガーデンから高座ノ滝をへて地獄谷の入り口へと向かう。多くの人は中央尾根を登っていく。人混みとはここでお別れだ。

地獄谷からは谷筋を進み、A懸垂岩、B懸垂岩跡、ピラーロックへと進む。

六甲山 高座ノ滝
高座ノ滝。写真には写っていないが、滝の左上に藤木九三のレリーフが刻まれている。

ロックガーデンは近代登山発祥の地とされ、藤木九三を中心に大正13年(1924年)に設立されたRCC(ロック・クライミング・クラブ)のメンバーがトレーニングを積んだ場所だ。

その時代にロックガーデン、A懸垂岩、B懸垂岩などと名付けられ現在に受け継がれている。

地獄谷は川のせせらぎを聞きながら谷筋を進む、爽やかなコースだ。暑い時期には気持ちがいい。

六甲山 地獄谷
小さな滝をいくつか直登する。

2〜3mの小さな滝をいくつか登っていく。一見難しそうだが足場はしっかりしているので、3点支持で確実に登ろう。

谷筋を登り詰めるとA懸垂岩に出る。

六甲山  A懸垂岩
A懸垂岩。

休日はクライマーたちでにぎわい、今でもロッククライミングの練習場所として利用されている。

この場所から近代登山の歴史が始まったと思うと感慨深い。

A懸垂岩から風吹岩方面を望む。

地図上ではB懸垂尾根を直線に進むことになっているが、実際にはいく通りものルートがあり、小径が入り組んでいる。

六甲山 ロックガーデン
この岩壁を登るとB懸垂岩のピークだ。

道迷いには注意したい。

ピラーロック 万物相
ピラーロック。

ピラーロック(万物相)に到着。ピラーロックは奇怪な岩のオブジェである。どのようにして造形が生まれたのだろう。人の手では作れないであろう不思議な造形だ。

ピラーロック(万物相)〜キャッスルウォール〜岩梯子〜荒地山

ピラーロック 万物相
ピラーロックの入り組んだ造形。

ピラーロックから風吹岩方面に登り、高座谷ルートへと進路をとる。谷筋をいったん下り、砂防ダムから北に進めばキャッスルウォールに到着だ。

六甲山 キャッスルウォール
キャッスルウォールでのクライミング練習風景。

キャッスルウォールでは数人のクライマーが練習していた。

クライマーには憧れる。

ロープを使わないボルダリングなら経験があるが、ロープクライミングはやったことがない。いつか挑戦してみたいと常々考えている。

キャッスルウォールを巻くように登ると、城山〜荒地山コースへと突き当たる。荒地山方面に進み、岩梯子(いわはしご)を目指そう。

岩梯子の前で数人の登山者と雑談していたら、うっかり写真を撮り忘れた。

追記:後日写真を追加。

荒地山 岩梯子

岩梯子はまさに岩の梯子で、荒地山の名物である。3mほどの岩を垂直に登ると、そこからは好展望が広がっている。

荒地山
岩梯子の上からの眺め。

その先は小さな岩場の連続だ。

荒地山 新七衛門ぐら
新七衛門ぐらではザックをおろし、わずかな隙間を進む。

新七衛門ぐら(しんしちえもんぐら)では岩のトンネルを進む。ザックを下ろさないと通れないほど狭い。

山頂の半分は観光地化された六甲山は、ロープウエイも通り誰でも手軽に登れるのが魅力だ。

荒地山
岩壁から都会と海の景色を望む。

その中で、荒地山の岩場は2000m級の山の岩綾を思わせる。

夏のアルプス縦走や、雪山のアイゼントトレーニングが地獄谷〜荒地山で行われるのも納得だ。

山に来た、山を登った満足度が高い。

車でも行ける六甲山最高峰とは違い、自分の手足で登ってきた充実感が大きいのだ。

荒地山
荒地山の山頂。

荒地山の山頂はこぢんまりとした広場で眺望はないが、休憩適地である。

六甲山の銀座ルート(芦屋〜最高峰〜有馬)と違い、人がまばらで静かに過ごせるところが良い。

ここで昼休憩をとる。今日のメニューは麻婆春雨だ。

ジェットボイル
レトルトの麻婆春雨。

あとで気付いたのだがパッケージに3人前とあった。滝や岩場の緊張感、地図読みの疲れから空腹で、ペロリと平らげて、おにぎり2つも完食した。

荒地山〜奥高座滝〜高座ノ滝

のんびり休憩して、再び高座谷へと進路をとる。

もちろん、余力のある人は六甲最高峰や東おたふく山を目指しても良い。その先は有馬温泉に下るもよし、宝塚へ下るもよしだ。

荒地山を谷までおりると分岐に突き当たる。

六甲山 高座谷
道標では右手奥は進入禁止とあるが、実際には踏み跡があり登山道のようになっている。

高座谷ルートは道標こそあるものの、踏み跡が多く地図にはないルートが多数存在している。ルートを確認し、十分に気をつけて進みたい。

六甲山 奥高座滝
奥高座滝。

しばらく歩くと再びキャッスルウォールへ到着。まだ時間があったので、近くの奥高座滝へも立ち寄った。マイナスイオンを浴びながら、しばし休憩する。

再び歩き出したのは13時30分。そろそろいい頃合いだ。

芦屋川へ下山すべく砂防ダム方面に進む。砂防ダムまで下ればゴールは目前である。

六甲山 高座ノ滝
高座の滝に帰ってきた。

ロックガーデン中央尾根と合流し、無事、高座ノ滝に到着。

芦屋川沿いの桜。

芦屋川沿いの桜を眺めながら、阪急電車で帰路についた。

関西近郊のハイキングはこちらの記事も参考に

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  • この記事を書いた人

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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