メレルのトレイルランニングシューズ、オールアウトクラッシュのレビュー記事です。足裏感覚を残したミニマルなシューズで、ナチュラルランニング実践者にもおすすめ。シューズ選びの参考にしてください。
MERRELL-ALL-OUT-CRUSH-2-GORE-TEX

山道具

裸足系ランナーがトレランシューズにMERRELL(メレル)を選ぶ理由

2019年2月22日

 六甲縦走キャノンボールランが3月に控えている。兵庫県の六甲山で開催される、関西屈指の草トレイルレースである。

 そろそろ装備の用意を始めなければならないが、レース前になると、装備に悩むのは私だけではないだろう。特にシューズ選びは大切である。

 筆者はワラーチやビブラム・ファイブフィンガーズを愛用する裸足系ランナーだが、トレイルシューズとなると選択肢が少ない。

 分厚いクッションやドロップ差(つま先とかかとの高低差)があると、違和感があって走れないのだ。

 そこで今回選んだのが「MERRELL ALL OUT CRUSH 2 GORE-TEX (メレル・オールアウトクラッシュ 2 ゴアテックス)」である。

 自然な着地ができるトレイルシューズで、裸足系ランナーにもおすすめだ。ここではALL OUT CRUSH 2 GORE-TEX の詳細をレビューする。

MERRELL(メレル)とは

 1981年、アメリカでメレル・ブーツカンパニーとして創業をスタート。

 以来、クライミングシューズの「FLASH DANCE」やカジュアルにも使える「ジャングルモック」そして、2001年にはハイキングシューズの名作「カメレオン」を発表した、アウトドアシューズメーカーである。

 2011年からはビブラム社と共同開発の「ベアフットコレクション」を展開する。

 一時はブームで、スポーツ用品店にはさまざまな裸足感覚シューズが並んでいたが、現在はすっかり影を潜めてしまった。

 そんな中、メレルは現在でも裸足感覚シューズを販売しているのだ。

 トレイルランニングで使える裸足感覚シューズは少なく、メレルは有力な選択肢になるだろう。

ALL OUT CRUSH 2 GORE-TEX

MERRELL-ALL-OUT-CRUSH-2-GORE-TEX
  • 商品名:ALL OUT CRUSH 2 GORE-TEX(オール アウト クラッシュ 2 ゴアテックス® )
  • 本体価格: 15,800+税
  • 重量: 252g
  • サイズ:25.0cm~28.0cm

 メレルが2018年に発売したトレイルランニングシューズが「ALL OUT CRUSH 2 GORE-TEX」である。

 一見すると分厚い底のシューズだが、アウトソールやミッドソールは最低限の厚みを確保し、クッションなどのサポート機能はついていない。

 裸足系ランナーとしては好感が持てる仕様だ。

トレイルプロテクトパッド

 ミッドソール内に仕込まれた「トレイルプロテクトパッド」は、地面の突き上げから足を保護してくれる。

 薄底シューズでトレイルを走っていると、石ころや木の枝を踏み抜いてしまったことは、1度や2度ではない。

 その度に声にならない叫び声をあげたくなる。整体師に足ツボの急所を思いっきり押されたような感覚だ。

 例えばガレ場などは、練習では歩けばよい。自分の実力以上のことができないのは、裸足感覚シューズの良さだからだ。

 だがレースとなれば、少々のガレ場は気にせず、気持ちよく駆け抜けたいと思う。

 突き上げが保護されるだけで、下りのスピードが全く違ってくるのを経験している。

 かといって、足裏感覚がなくなるほどの分厚い底は怖い。厚底シューズで車の運転はできるだろうか? 

 その点、ALL OUT CRUSH 2は薄すぎず厚すぎず、バランスの良いシューズだと思う。

M Select GRIP(エムセレクトグリップ)ソール

MERRELL-ALL-OUT-CRUSH-2-GORE-TEX

 メレルの独自開発ソールが採用されている。大きめのブロックパターンで、悪路にも強そうだ。詳細は後述しよう。

GORE-TEX(ゴアテックス)を採用した防水仕様

MERRELL-ALL-OUT-CRUSH-2-GORE-TEX

 先日、雪のトレイルランニングを体験しすっかり楽しさにハマりそうである。さらに、これまでに経験したレースでは、なかなかの悪天候を走ることが多かった。

 さまざまな状況が考えられるトレイルランニングでは、やはり防水シューズが安心だろう。

 GORE-TEX は防水の上、透湿機能に優れておりシューズ内の蒸れを解放してくれる。これなら、雨でもシューズ内をドライに保て、快適に走れるだろう。

ALL OUT CRUSH 2 GORE-TEXの使用感

MERRELL-ALL-OUT-CRUSH-2-GORE-TEX

 ALL OUT CRUSH 2 で兵庫県の六甲山を全山縦走してみた。公称では56kmだが、実際には約45kmのロード・トレイルが入り混じった道のりだ。その時の感触をお話しよう。

自然に着地できる

 筆者の感じる最大のメリットが、足の動きを妨げず自然に着地できる点だ。筆者の足型とのALL OUT CRUSH 2 足型が合っているのもあるだろう。

 つま先部分は広めに作られ、地面に着地した時に指が広がるのを妨げない。つま先がシューズの内部で締め付けられると、非常にストレスになるのだ。

 公式には発表されていないが、ドロップ差も低めに設定されているようだ。そのおかげで、前足部から中足部を使った自然な着地ができる。

 普段から裸足感覚シューズを愛用するランナーでもALL OUT CRUSH 2 なら違和感なく走れるだろう。

グリップ力

 状況の良いトレイルでは何の心配もなく走れた。

 当日は六甲山山頂付近に雪が残っており、雪解け水でかなりぬかるんでいる場面もあった。ALL OUT CRUSH 2 のソールはぬかるみに強い。

 大きなブロックパターンがしっかりと路面をつかんでいる感覚だ。アッパーのGORE-TEX もあいまって、雨のレースでも快適に走れるだろう。

 ただし苦手な場面もある。六甲山は花崗岩(かこうがん)がむき出しの場所が多く、細かい砂地のようになっている。その砂の上でのグリップは少し心配だった。

 砂の上に乗ってしまうと、さすがに滑りやすい。

 とはいえ、それ以外の場所ではグリップ力に不安はない。走り込んで、得意な場面と苦手な場面を認識すれば、さまざまな状況に対応できるだろう。

***

 メレルのトレイルランニングシューズはこれで2足目である。自分の走り方に合っているのだろう。

 やはり最大の利点は自然な着地ができる点で、普段、ワラーチや裸足感覚シューズを愛用している人にも間違いなくおすすめできる。しばらくはメレルのシューズを使っていこうと思う。

関連記事

  • この記事を書いた人

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

\この記事はどうでしたか?/

-, 山道具
-

© 2020 Takashi Blog Powered by AFFINGER5