コンポスト キッチン EMバケツ

持続可能な暮らし

コンポストで家庭菜園の土づくり|生ごみが資源に変わる日.3

2021年4月29日

 コンポストの運用開始から早3ヶ月が経過した。

 コンポストは満たんになり、一次発酵を終え、いよいよ土の中で二次発酵に入る。

 あと少しで良質な土ができあがる。種まきの日は近い。生ごみから自給した野菜が食卓に並ぶ日も、そう遠くはないのである。むふふ。

目次

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バケツの中の一次発酵、土の中での二次発酵

コンポスト EMバケツ
コンポストの中で生ごみと「EM生ごみ発酵促進剤」を混ぜる。

 我が家のコンポストはEM菌(有用微生物群)、いわゆる善玉菌の力を借りて生ごみを発酵させる、EMバケツと呼ばれるものだ。

 微生物にも色々あり、増殖に酸素が必要な好気性微生物と、必要としない嫌気性微生物に分けられる。EM菌は嫌気性微生物であり、バケツの中の密閉状態を保つことで投入した生ごみを腐敗させることなく発酵してくれるのだ。

 バケツの中で発酵させできあがった「EM生ごみ発酵肥料」、この時点では、まだ生ごみの原型を留めている。土と混ぜ、土の中の好気性微生物の働きにより二次発酵させることで完全に分解され、堆肥となる。

 「EM生ごみ堆肥」は土をふかふかにし、水分、酸素、養分の保持力を高め、また排水性を高めてくれる。できあがった土は——これを書いている僕よりよっぽど——生産力が高く、病気に負けない栄養満点の元気な野菜や美しい花が育つのである。自然の力は凄いのである。

 そして家庭ゴミの30〜50%を占めるといわれている生ごみの減量にもつながり、持続可能な、小さな循環が家庭内に生まれるのだ。

一次発酵の記録

 2021年1月22日、コンポストと種々の道具をそろえた我が家で、「生ごみ堆肥化プロジェクト」がスタートした。

 しかし方法がまずかった。わずか1週間後につまずくことになった。

 生ごみがうまく発酵せず、悪臭が発生したのだ。

 そこでEM菌の働きをもう一度学習し直し、あれこれと対策を施した結果、悪臭は消え、うまく発酵プロセスに進んでくれたようだ。そのときの記録は「キッチン・コンポスト、EMバケツの臭い対策|生ごみが資源に変わる日.2」を参考に。

 その後は順調に生ごみとEM生ごみ発酵促進剤の投入を繰り返し、3月24日にコンポストが満たんになった。運用開始から約2ヶ月、意外と期間がかかったので、もう少し容量の小さいバケツでもいいかもしれない。

バケツが満たんになったら熟成させる

EMバケツ コンポスト
バケツが満たんになり、熟成を終えた「EM生ごみ発酵堆肥」

 満たんになったバケツは生ごみの投入をやめ、そのまま密閉した状態で熟成させる。その期間は季節によるのだが、夏場で1週間、冬場で3週間が目安だという。ならば春先だから2週間でいいだろう。

 熟成を経た生ごみからはぬか漬けの香りと独特の甘酸っぱい香りがただよい、腐敗臭はしない。よかった、ひとまず一次発酵はうまくいったようだ。

 こうして「EM生ごみ肥料」ができあがった。次は土と混ぜて二次発酵に移る。

「EM生ごみ発酵肥料」を土と混ぜて二次発酵

EMバケツ コンポスト

 2021年4月15日、EM生ごみ発酵肥料を土と混ぜる。適当な容器がなかったのでとりあえず段ボール箱でいいだろう。家庭菜園用の土を用意し、EM生ごみ発酵肥料と土とを重ねがさねに投入し、よく混ぜ合わせた。本当はベランダで発酵させたかったが、一次発酵のときのように万が一悪臭を放つとご近所迷惑になる。蓋をして室内に保管することにした。

EMバケツ コンポスト
土とEM生ごみ発酵堆肥を混ぜて保管する。

 で、やはり悪臭を発生させてしまったのだった。まずい、失敗か?!

EM生ごみ発酵肥料はすぐ土と混ぜよう

 どこが悪かったのだろう。臭いの原因をさぐってみる。

 くんくんくん、いや、まてよ……臭うのは二次発酵中の土じゃないぞ……犯人は残りのEM生ごみ発酵肥料だ!

 すぐに調べて分かったのだが、どうやらEM生ごみ発酵肥料を長い間保管しておくと悪臭を放つらしい。できたらすぐに土と混ぜるべきなのだ。コンポストで大量にできた——約19リットル——EM生ごみ発酵肥料を前にした僕はこんなに使いきれないと思い、半分をバケツの中で保管していたのだ。それがまずかった。

 あわてて段ボール箱をもうひとつ用意して土に混ぜた。その翌日に悪臭は消え去り、二次発酵中の土からは、独特の柑橘系の香りがほのかに漂っている。

白カビの発生はうまく発酵している証拠

EMバケツ コンポスト
二次発酵開始から約2週間。うっすらと白カビが発生しているのが分かるだろうか。

 そのまま約2週間が経過した。

 段ボールの中を開けてみる。

 土の表面や蓋に白カビが発生している。よしっ、成功だ! 白カビはうまく発酵している証なのだ。

 さらに発酵促進のため、スコップで土をかき混ぜる。土が人肌以上に温かい。微生物が生ごみを分解する過程で熱を発しているのだ。ダンボール箱の内側には水滴が付着し、土を混ぜると温かい湯気が立つ。

 テレビ番組の農家の土づくりで、肥料を混ぜた土から湯気がもうもうと立ち上がる、似たような光景を見たことがある。自然の力は凄いのだ。

 二次発酵をさらに続け、熟成させる。あと2週間ほどで生ごみの原型がほぼなくなり、良質な堆肥ができあがるだろう。

EMバケツ コンポスト
プランターを用意して土を投入し、新聞紙のカバーをかけて、再び約2週間熟成させる。

 次はいよいよ種まきだ。

 さぁ何を植えようかな。

 生ごみから自給した野菜が食卓に並ぶ日も、そう遠くはないのである。続く。

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Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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