完成!コンポスト堆肥による土作り|生ごみが資源に変わる日.4

 我が家ではコンポストによる「生ごみ堆肥化プロジェクト」を進めている。2021年1月にコンポストを導入し、その間、キッチンで生まれては捨てられていた野菜くずや魚のアラをコンポストで発酵させ、約4ヶ月の期間を経てついに土へと返ったのだ。いくつか失敗を重ね暗雲が頭上にのしかかったこともあったが、ようやく種まきまでこぎ着けたのである。

目次

コンポストによる一次発酵、二次発酵を経て土の完成

 我が家のコンポストはいわゆる「EMバケツ」と呼ばれるタイプで、これはEM(Effective Microorganisms:有用微生物群)、つまり善玉菌の力を借りて、生ごみを腐敗させることなく発酵させる仕組みのものだ。これは大豆や牛乳を発酵させて、みそやチーズを作るのと同じ仕組みである。密閉した容器の中で発酵させるので、うまく運用すれば匂いが外にもれることもなく、キッチンで利用できる。室内だから虫の心配もいらない。

 コンポストが満たんになり、土の中での二次発酵に進んだのが4月15日のこと。途中、発酵具合を確認し、5月5日に改めて確認したときには、卵の殻、たまねぎの皮を除き、生ごみはほとんど分解されて土に返っていた。有機肥料「EM生ごみ堆肥」をたっぷりと含んだ、生産力の高い土ができあがったのである。

コンポスト EMバケツ
二次発酵の途中経過。白カビが発生し、うまく発酵が進んでいる。この時点はまだ生ごみの原型がわかる。
発酵は進み、卵の殻やたまねぎの皮を取って除き、ほぼ分解された状態。これで土が完成した。

観葉植物の植え替え

 できあがった土をさっそく観葉植物に利用した。すこし大きめの鉢を用意し、移植ゴテを使い丁寧に植え替える。その後たっぷりと水を与え、しばらく様子を見てみた。

 数日が経過したころ、以前に比べ葉がみずみずしく光沢をたたえ、よく澄んだ緑色へと変化しているのに気がついた。見るからに元気になっている。観葉植物の植え替えは、どうやらうまくいったようだ。

初心者向けの品種、ベビーリーフ・二十日大根の種まき

 5月11日、いよいよ種まきの日を迎えた。

 さて、どんな野菜を育てようか。

 本当はナスやキュウリ、トマトなど、夏のスター野菜を育てたかった。が、僕は菜園初心者だ。それでなくても、これまでにベビーリーフや二十日大根など初心者向けの品種でさえ失敗した経験がある。そこで今回は、まず失敗の少ない野菜を選択し、成功体験を得ようと考えた。ベビーリーフと二十日大根の、余った種でリベンジだ。

 まず、種をまく前の準備として、土に水をたっぷりとやり、よく混ぜ合わせる。単に水をあげただけでは表面が湿るだけで、中まで浸透してくれない。よく混ぜることで土全体に水を行き渡らせるのだ。

 次に深さ1cmほどのまき溝を堀り、1〜2cm間隔で種をまいてゆく。まき終えたら土をかぶせ、種と土が密着するようスコップで上から押さえる。ふたたび水をたっぷりとやり、これで種まきの完了である。

種まきから4日で発芽した二十日大根。

 種をまいてからというもの、朝、仕事前、コーヒーを飲みながらベランダでの水やりの時間が一日の始まりに潤いを与えてくれている。そう、種だけじゃなくて、僕自身にも。

 こうして朝の日課をこなすうち、5月15日に発芽の日を迎えた。1週間はかかるだろうと考えていたが意外と早かった。後は水やりを続けながら成長を待ち、間引きを経て収穫だ。

 収穫した野菜はサラダにしようか、みそ汁の具にしようか——。

 次回は収穫から調理までをご紹介したい。

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