京北トレイルランニング大会

トレイルランニング

第3回京都京北トレイルランニング大会参加レポート

2019年4月22日

ほんの1〜2週間前まで雪がちらつくこともあったのに、今日の暑さときたらどうだ。

京北の森はすでに初夏のにおいに包まれ、さんさんと降り注ぐ太陽を背に、新緑の緑が映えわたっていた。

目次

京都京北トレイルランニング大会とは

あうる京北(京都府立ゼミナールハウス)。

2019年4月20日。

京都市右京区に位置する「あうる京北(京都府立ゼミナールハウス)」を拠点に、京都一周トレイルの一部を走るレースに参加した。

京都京北トレイルランニング大会は、大会プロデューサーの「ナリタ ナオタカ 氏」により主催される。

ナリタ氏はパタゴニアに勤務しながら、京都や滋賀のトレイルの魅力、トレイルランニングの魅力を伝える活動をされているのだ。

京都トレイルには、2018年の台風21号での被害がいまだに残されている。

しかし、ナリタ氏をはじめ京都京北トレイルランニング実行員会がコース整備に尽力され、第3回目の開催が実現した。

おかげでコースはよく整備され、危険箇所や道迷いの心配はいっさいない。

温かいボランティアや運営スタッフにより、京都トレイルやトレイルランニングを心から楽しめる大会である。

コース概要

引用:京北の森を走る
  • 距離:18km
  • 累積標高:900m

旧細野小学校をスタートし、東俣山やパラグライダー離陸場などを経由後、あうる京北でフィニッシュとなる。

滝又の滝やパラグライダー離陸場からの絶景など見所も多く、東俣山への激登りや急坂の下りなど、走りごたえたっぷりのコースだ。

13km地点にエイドが設置される他、要所に給水ポイントが設けられ、補給の心配はなかった。

今回の装備

必携装備は以下の通りだ。

  • バックパック
  • マイカップ(給水用)
  • 1L以上の水分
  • 携帯電話
  • 計測用リストバンド

上記プラス、私は下記の装備を加えた。

  • レインウエア上下
  • 補給食(カロリーメイト1箱・アスリート専用粉飴ジェル×5本)
  • サバイバルシート
  • ヘッドランプ
  • ファーストエイドセット
  • デジカメ

左足の故障が完治しておらず、ファンランの予定であるからデジカメを追加。

加えて、初めて走る山域だから、念の為レインウエア上下とヘッドランプを携帯し、補給食は多めに用意した。

本コースを2時間前後で走るランナーは、シェルジャケットや飲料水、ファーストエイドなど必要最低限の装備で十分だろう。

今回一緒に参加した千里ランランクラブーー私が所属するクラブーーの前原 氏は、ボトルポーチに最低限の装備で走り、見事9位でフィニッシュしている。

エイドや給水ポイントは充実していたので、自分の走力と相談しながら決めよう。装備についてはこちらの記事も参考に。

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第3回京都京北トレイルランニング大会参加レポート

京都京北トレイルランニング大会
快晴のトレラン日和の中、桜が見頃を迎えていた。

目の前に壁のように立ちはだかる東俣山への急登。1kmで約200mの標高差を登るのだ。

事前に地形図で急登を把握していたものの、まさかここまでの激登りだったとは予想していなかった。

急登の登山道は、一般的には蛇行しながら少しでも緩やかに登るものだが、東俣山へはまさに直登である。尾根伝いに一直線に登っていく。

息を切らせながら、ポケットに忍ばせておいた地図を確認する。

「あとどれぐらい登るんだろう?」

と後ろのランナー。

「・・・・・・特徴のない尾根で、正確な現在地が分からないですね」

ジオグラフィカにルートを読み込んでおくべきだったし、プロトレック(多機能時計)の高度計もうっかりセットし忘れた。

「まぁ、頑張りましょう!」

ピークに到着しても眺望を楽しむ間もなく、今度は急斜面を一気に駆け下りていく。

それにしても暑い。

この日、京都の平野部の最高気温は24.9度であった。どおりで暑いわけだ。

標高300m〜700mのちょっとした高原を走っているにもかかわらず、汗が滝のように流れでる。

京北の森はすでに初夏の陽気に包まれていた。

***

朝6時前に自宅を出発し、JR高槻駅で下車。先輩との待ち合わせの場所へ向かう。

本大会へのお誘いをいただいたのは、千里ランランクラブの前原 氏からだ。

京都京北トレイルランニング大会
前原 氏(左)とやや寝不足気味の私(右)。

前原 氏は看護師として勤務される傍ら、富士登山競走での4時間切り、フルマラソンではサブスリー(3時間切り)、私のホームコースである六甲山全縦走路(公称56km)を5時間台で走る鉄人ランナーである。

よく練習に付き合っていただき、その都度、容赦なく引きずり回しの刑に合う(笑)

受付を済ませスタート地点へ移動すると、広場には桜が満開であった。今年は4月の初旬から、随分と長く桜を楽しめた。

京都京北トレイルランニング大会
大会プロデューサーのナリタ氏からの挨拶。

「トレランレース初参加の人?」

大会プロデューサーのナリタ氏の問いかけに、およそ3割ぐらいの人が挙手で答えた。

京北トレイルランニング大会では、トレランレースデビューの人が多いらしい。そして、今のところ100%の完走率を誇っているのだ。

その理由は走り終わってから分かる。

スタート直前。上位を狙う前原 氏とはしばしお別れし、ゴールで再び合流することにする。

気持ち良い森を走る

京都京北トレイルランニング大会

スタートの合図とともに、針葉樹林に囲まれた森の中を駆け上がり、まずは「滝又の滝」を目指して高度を上げていく。

滝又の滝はコースから少し外れた場所あり、必ずしも立ち寄る必要はない。

滝の写真を撮るつもりだったが、ファンランといえども、いざ走り出すとスイッチが入るものだ。スルーして先を目指すことにした。

いったんロードへ下り、登りかえして京都トレイルの尾根を走る。

落ち葉が敷き詰められたフカフカのトレイルは非常に走りやすかった。

ただし、油断すると隠れた段差で捻挫しかねない。スピードを上げながらも

慎重に走る。

地図上で目印にしていた3本の送電線を超えると、この先はいったん下り、東俣山への急登が始まるのだ。

東俣山とパラグライダー離陸場への登り

京都京北トレイルランニング大会
林道の登りが地味にきつい。

本コースには、2つの大きな登りが待ち構えている。1つは東俣山への急登、もう1つはパラグライダー離陸場への登り道だ。

この2つのアップダウンをうまく通過できれば、好タイムを狙えるだろう。

東俣山では想像を超える急登に、周りのランナーと声をかけながら登った。もはや順位など関係ない。

ピークに到着したら、すぐに急斜面を下り茶呑峠の分岐に到着。パラグライダー離陸場方面へと進み、2つ目のの大きな登りへさしかかった。

一見緩やかな林道の登り道で、楽にクリアできそうなものだが甘くはない。ここの登りが一番きつかった。ランと歩きを交互に交えながら離陸場を目指す。

「あとどれぐらい登るんでしょう??」

と女性ランナーが訪ねる。

「空が見えてるからもうすぐですよ!」

きついのは私だけではないようだ。地味な登りでジワジワと疲労が蓄積されていく。

だが、頂上に到着するとそんな疲れも一気に吹き飛んだのだ。

パラグライダー離陸場からの絶景

京都京北トレイルランニング大会

パラグライダー離陸場からは好展望が広がっている。

のどかな里の先には、山々の稜線と空がどこまでも続いていた。

標高は約650mと低山ながら、こんなに気持ちがいい景色が広がっているなんて!

京都京北トレイルランニング大会
パラグライダー離陸場からの眺め。

エイドでコーラをいただきながら、しばらく景色を眺めていた。

ようおいでくださった!(ようこそ、いらっしゃいました)

京都京北トレイルランニング大会
13kmのエイドステーション。

さぁ、大きな登りはクリアした。里まで一気に下り、あうる京北を目指す。

ロード区間では、地元のボランティアの方がコース案内に立たれており「頑張れ〜!」「もう少しでゴール!」と声をかけていただいた。

その中で、一人のおじいさんが「ようおいでくださった!」と声をかけてくれたのが印象深い。

おじいさんにとって、京北は自慢の町なのだろう。でなければ、そのような言葉は出ないはずだ。

本当にうれしかった。

京北地区へは、JR京都駅から車でおおよそ1時間20分とアクセスも程よく、しかしながら自然に恵まれた里山が広がり、緑あふれる地域だ。

地域の約93%を森林が占める京北は、全国屈指の林業地でもあり、トレイルレースと同時に「木こり技能大会」も同時開催されていた。

数十年サイクルで再生・活用できる森林の資源を活かし、森林と共存している町なのだろう。このような場所に住みたいと、常々本気で考えている。

参考:京都市

2時間27分でフィニッシュ!

京都京北トレイルランニング大会
ゴールアーチが面白かった。

13km地点のエイドを通過すれば、残りはあとわずかだ。

再びトレイルに入り最後の山を超え「あうる京北」を視界にとらえる。

ラストスパートをかけたいところだが、そこまでの余力が残っていない。暑さもあるが、練習不足が否めない。

レースの余韻にひたりながら、のんびりジョグでゴール。木材を利用した手作りのゴールアーチが面白かった。

来年も参加したい

京都京北トレイルランニング大会
表彰式のBGMは、地元学生の生演奏だった。

京北トレイルランニング大会では、地元の高校生も運営に参加している。開会式、表彰式などで「放送部」の面々がアナウンスを担当していた。

表彰式が始まるも、まだまだゴールしてくるランナーは多い。

そんな中、高校生たちが最後のランナーまで声援をかけ、運営スタッフがゴールテープを用意する。

なるほど。

距離は18kmと手頃ながら、見ごたえ、走りごたえはたっぷりのコース。温かいボランティアや素晴らしい運営のおかでげ、最後まで楽しく走れる。

まさにトレランレースデビューにぴったりの大会で、トレイルレース初参加の人が多いのも納得だ。

結果

  • 前原 氏:1時間52分 9位/288人中
  • 私:2時間27分 68位/288人中

男子の優勝タイムは1時間32分、女子は1時間58分であった。上には上がいるものだ。

運営者のトレイルランニング愛や、ボランティアの京北愛にあふれる温かい大会であった。ぜひ来年も参加したい。

来年の目標タイムなどを話しながら、先輩と大阪へと帰路についた。

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Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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