【1377m】伊吹山から琵琶湖を望む絶景を楽しもう! 日帰り登山コース・アクセスなどをご紹介

伊吹山

 頂上にはお花畑が広がり、そこから南に伸びる2本の大きな尾根の間をジグザグと登山道が走る。その特徴的な山容は、JR近江長岡駅のホームからでも一目でそれと分かるものだ。

 ここでは、日本百名山の一座である伊吹山への日帰りハイキングをご紹介したい。登山道や頂上からは琵琶湖を見渡す絶景を楽しめる、関西屈指のおすすめコースである。

目次

日本百名山・伊吹山の概要

  • 標高:1377m
  • 標高差:約1170m
  • 距離:約10km
  • 歩行時間:約6時間20分(休憩時間含まず)
  • 難易度:初級〜中級
  • トイレ:登山口・三合目・頂上
  • 自販機:一合目・五合目
  • 売店:頂上(軽食、土産屋など)

コースタイム

  • 09:10 伊吹登山口 – 10:50 三合目 – 13:00 山頂-1時間休憩- 14:00 山頂出発 – 15:30 三号目 – 16:30 伊吹登山口

 詳細なコースタイムの確認は山と高原地図を活用しよう。

概要

伊吹山

 標高1377mながら約1200mの標高差を登り、往復コースタイムが7時間から8時間と登りごたえは十分である。登山道はよく整備され危険な場所はないが、7時間以上歩ける体力が必要だ。高山植物の名所としても知られ、三合目と頂上に広がる花畑では季節に応じた花々を楽しめる。

 注意点は山麓と山頂の寒暖差が大きいことだろう。100m標高が上がるたびに気温は0.6度下がると言われ、登山口と頂上の気温差は約7.2度もある。また、登山道には日陰がほとんどないため、夏場は熱中症対策を十分に整えよう。

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)所縁の地

伊吹山

 伊吹山は、日本の平和を守る神様である日本武尊ゆかりの地として知られている。古事記や日本書紀によれば(※古事記と日本書紀では若干表記が異なる)日本武尊が伊吹山の荒神と対峙した際、荒神が怒り大氷雨を降らせ、日本武尊は命からがら下山したとされている。その時の傷を、伊吹山麓の清水で癒したという伝説が残っているのだ。

 三合目には日本武尊遭難の地の社があり、山頂には日本武尊の像や山の神仏を祭る弥勒堂が建てられている。

 伊吹山は平安時代に七高山のひとつに数えられ、山中に建てられた伊吹山寺が発展し、伊吹山信仰の拠点になったのだ。

伊吹山表登山道の紹介

 伊吹山にはいくつかの登山道が通っているが、ここでは最も人気のある表登山道をご紹介しよう。

登山口〜三号目

伊吹山

 伊吹山登山口バス停からすぐのインフォメーションセンターで、登山協力金300円を払えば伊吹山登山MAPがもらえる。インフォメーションセンターの先が登山口であり、そこから一合目までは樹林帯の中を登っていく。このあたりは日陰があり暑い時期でも涼しく登れるだろう。

伊吹山

 樹林帯を30分〜40分も歩けば一合目に到着だ。そこにはスキー場跡地の草原が広がり、旅館の前が休憩場所として使われている。

 一合目を出発し緩やかに登ればすぐに二合目に到着する。そこからはすでに眺望が広がっているのだ。

伊吹山

 近江の街を見下ろしながらも、琵琶湖は手が届きそうなほど近くに感じる。

 伊吹山には日陰がなく夏場は暑いが、登山道に視界を遮るものがなく絶景を見渡しながら登れるのが特長だ。

三合目〜六合目

伊吹山

 登山口から長々と続く登り道が、ひと段落つく場所が三合目にあたる。三合目には、現在は廃業したゴンドラの山頂駅跡があり、周辺は山野草保護地域に指定されお花畑が広がっている。

 伊吹山は高山植物の名所として知られ、訪れた日は一面にキバナハタザオが花咲いていた。

伊吹山

 三合目を過ぎたあたりから徐々に勾配がきつくなり、ゆっくり歩くものの汗が吹き出す。

 避難小屋に到着すればすぐに六合目だ。この先の急登を見据え、六合目での長めの休憩をおすすめしたい。

六合目〜頂上

伊吹山
六合目避難小屋

 六合目から頂上までは急峻な斜面が連続する。危険個所はないものの、ガレた岩場のような場所もあるため、落ち着いて確実に登って行こう。

 振り返ると広がる絶景や高山植物を楽しみながら登れば、辛さも和らぐことだろう。

伊吹山

 八合目を通過し、植生保護ゲートをくぐれば山頂広場は目の前である。

 開けた山頂では軽食や土産を売る小屋がいくつか営業しており、昼食を小屋でとるのもおすすめだ。

 名物の伊吹そばやソフトクリームの看板を尻目に、持参したジェットボイルで昼食を済ませた。

伊吹山

 僕が思うに、標高1000mを超えたあたりから山が一段と山らしくなり、麓を遠い異世界のように感じさせる。それは伊吹山でも例外ではなく、山麓とは違う山頂の環境がそう感じさせるのだろう。

 この日も山麓では夏日を記録するほどの暑さだったが、山頂は肌寒くまだまだ春先の様相だ。ひとたび強が吹けば、レインウエアとダウンジャケットを着込んでちょうどいいぐらいであった。

伊吹山

 下界から遠く離れた地を神聖な場所とし、伊吹山信仰の修行の場となった山頂には、現在にも弥勒堂にて山の神々を祭っている。

 山を信仰の場とした古来の人々の想い。山に対する畏敬の念は、下界の環境とはまるで異なる山頂を訪れることで、少しは垣間見ることができるだろう。

伊吹山へのアクセス

電車・バス

  • JR東海道本線近江長岡駅から湖国バス「伊吹山登山口行」もしくは「甲津原行」に乗車すること約15分。伊吹登山口下車。

 近江長岡駅からのバスの本数が少なく、登山道往復が7時間前後かかることを踏まえ、遅くとも8:45分発のバスで出発したい。詳細は近江長岡駅バス時刻表を確認しよう。

自動車

  • 北陸自動車道米原IC・長浜IC・名神高速道路関ヶ原ICから登山口まで約20分
  • 駐車場:伊吹山観光駐車場もしくは伊吹山300円新駐車場

 自動車利用であれば、登山出発の時間を早められるので山頂でゆっくり過ごす時間が取れる。バス利用は本数が少なくどうしても時間に追われるため、なるべく自動車利用がおすすめである。