トラベラーズノートを購入したはいいが、何に使えばいいだろうか?
そのネーミングから旅行の記録ノートだと思われがちだが、実はさまざまな使い道があり用途は自由である。しかし、自由だと言われると逆に悩んでしまう人も多いことだろう。
ここでは、トラベラーズノートを購入した人、これから購入したい人のために、トラベラーズノートの具体的な使い方をまとめた。
『ノート』としての使い方を中心に『スケジュール管理帳』『スクラップ帳』『日記帳』としての4つの使用方法をご紹介しよう。
目次
トラベラーズノートとは?
トラベラーズノートは、デザイン文具メーカー『MIDORI(ミドリ)』が手がけた牛革カバーの風合いの良いノートで、世界中に愛用者がいるノートである。
シンプルなリフィルや豊富なカスタムパーツが用意され、個人の使い方に合わせて自由に組み合わせられるのが魅力だ。詳しくは『トラベラーズノートとは?| トラベラーズノートを選ぶ理由』を参考に。
トラベラーズノートの使い方
1.ノートとして使う

私は思考ノートとして活用するためにトラベラーズノートを導入した。思考ノートとはどういったものだろう?
デジタル全盛の時代にあえてアナログノートを選んだのは決して懐古主義だからではない。確かに、データの保存や検索性はパソコンやスマートフォンの方が格段に優れている。気なる情報をブックマークやクラウドサービスに保存しておけば、読みたい時にいつでも呼び出せる。
しかし、例えばこの記事のアイデアを考えたり、構成を練ったりと”考える”作業にはアナログノートが適しているように思う。
直感的に扱える
頭の回転が早い人は、いきなりパソコン上のエディターに文章や企画を書き始めても、まとまったものが完成するのだろう。
だが、私のような凡人はその前にノートにあれこれ書き出し「話の順番はどうだろう? タイトルは? 話の筋は通っているか?」などを考えなければならない。
そのときに、さっと矢印を記入したり訂正を加えたりするが、こういった作業はノートとペンが直感的に操作ができて早い。エディターでも不可能ではないが、操作方法を迷っているうちに、肝心のアイデアは忘れてしまう。
手書きで頭の中を整理する
さらに、手書きで書くことによって頭の中も整理されるように感じる。ライターとしての仕事上、未知の分野の記事も書くことがある。その場合は、まず書籍やネットから情報を入れて自分のものにする必要がある。
ノートに手書きした場合とエディターに情報をコピーした場合を比べると、手書きの方が頭の中で整理され、情報が自分のものになる。以上のことから、アナログのノートとペンを思考ノートとして導入した。
時系列にそって書くだけ
書き方はいたってシンプルだ。ノートの上から順番に時系列にそって書くだけ。書籍で気になった言葉や、記事の構成案、旅行のメモなど何でも書く。それらを時々見直して、使えそうな情報を引っ張りだしてくる。
いつか読もうと思って、ブラウザーにブックマークをしても”いつか”はついに来なかった。手書きメモだと「そういえばどこかにメモしたな」と覚えているから不思議である。
ノートリフィルは書き味にこだわったMD用紙が採用され、横罫・無罫・方眼罫の3種類が代表だ。ちなみに、スターターキットには無罫ノートがセットされている。
2冊目のノートは方眼罫を用意したが、このあたりは好みだろう。横罫ノートは、個人的に書き方が制限されるように感じてしまうが、あなたはどうだろうか?
2.手帳・スケジュール管理帳として使う

トラベラーズノートにはスケジュール管理用のリフィルも用意されており、手帳としても使える。日付を自由に書き込める『週間フリー・メモ』『月間フリー』『週間フリー・バーチカル』がラインアップされている。
スマートフォンが普及する以前は、私もスケジュール帳を使っていた。『見開き左ページに週間、右ページにメモ』という組み合わせが使いやすく好みだった。1日にスケジュールをたくさんこなす人は、バーチカルタイプがおすすめだ。
日付フリータイプ以外に、年ごとのダイアリーも用意されている。あらかじめスケジュール管理に使うことに決めている人は、こちらが便利だろう。
3.スクラップ帳として使う

トラベラーズノートのInstagram(インスタグラム)を検索すると、おしゃれな使い方例がたくさん出てきて、筆者の使い方がいかにも地味で無粋なものに感じてしまう。
センスがあれば、写真やマスキングテープ、雑誌の切り抜きなどを上手にスクラップし、魅力的なコラージュも作成できるのだ。トラベラーズノートだけあって、旅行のチケットやパンフレットを貼り付けるのも良さそうだ。
ビジョンボード
中でも気になったは『ビジョンボード』としての使い方である。ビジョンボードとは、自分の夢、例えば住みたい家や行きたい場所などの写真を貼り付ける。それを、毎日確認することで潜在意識の中にすり込み、夢がかないやすくなる、というものである。
これは良さそうだ。筆者は自分の夢を手書きのマインドマップに書いているが、写真があればより一層イメージがわくというものである。おしゃれに仕上げる自信はないが、今度取り入れていこうと思う。
4.日記帳として使う
トラベラーズノートには日記リフィルも用意されている。1日1ページが割り当てられ、2カ月分書ける仕様だ。
方眼罫のノートと似ているが、日記リフィルにはノート上部にタイトル欄が設けられ、日付の記入やタイトルの記入ができる。
旅行の記録や、会議・商談メモにも良さそうだ。さらにMD用紙が採用され、あらゆる筆記用具での使い勝手が考慮されている。水性ボールペンや万年筆でもインクがにじみくい。絵心のある人は、文章の代わりにイラストを描くのもおすすめである。
1〜4を組み合わせよう

ここまで4つの使い方を紹介してきたが、トラベラーズノートは自由にカスタマイズが可能だ。ノート+週間スケジュールも良いし、スケジュール+日記でも良い。
必要なものを簡単に組み合わせられるのがトラベラーズノートの良さである。私は当分ノート+予備ノート+ジッパーポケットの組み合わせで運用しようと思う。
とにかく日常のことを全て書き込むので、1日1ページではとても足りない。いつノートを使い切っても対応できるように、予備ノートをセットすることにした。
ジッパーポケットには、三つ折りにしたA4用紙やチケットなどをはさめる。旅行に出かけた時のパンフレットや、切符、領収書などをはさもうと考えている。
リフィルのセット方法
リフィルのセット方法はいたってシンプルだ。
- カバーとリフィルを用意する
- ゴムバンドに挟む
以上でセット完了である。




使い方は自由
- ノートとして使う
- 手帳・スケジュール管理帳として使う
- スクラップ帳として使う
- 日記帳として使う
もちろん、これ以外の使い方もあるだろうし、カスタマイズは自由である。これほどシンプルなノートながら、世界中に愛用者がいるのは、個々に応じて自由にカスタマイズできる点が大きいのではないか。大事に手入れしながら、自分だけのノートに育てていこうと思う。