虫刺され薬

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山の虫刺されは侮れない! 虫刺されで診察を受けた話と対処法

2019年5月16日

 朝起きたら足首が腫れ上がっていて驚いた。

 病院での診察の結果、虫刺されの傷口から細菌が入り炎症を起こしているようだった。

 たかが虫刺されと侮れない。

 今回は、トレイルランニング中に虫刺され被害に遭った話と、被害に遭わないための対処方をお話ししたい。

目次

朝起きると足首が腫れ上がっていた

神戸市立森林植物園

 ランニング仲間と兵庫県六甲山でトレイルランニングを楽しんでいた時のこと。

 ふと自分の足首に目をやると、虫に刺された痕があり、しかも出血している。

 「またやられた」

 その日も虫よけスプレーで対策をしていたが、足首周辺にはほとんどスプレーしていなかった。

 山遊びを楽しむ人にとって虫刺されは珍しいことではない。特に手当てなどせず放置する。

 この時、傷口に虫刺され用のステロイド軟膏を塗り、防水フィルムで保護していれば結果が違ったかもしれない。

 翌朝には左足首が見事に腫れ上がっていた。

 あえて写真は載せないが「あれ、くるぶしどこいった??」というぐらい、左足首の内くるぶしが見えなくなっていた。しかも足首を曲げると痛むではないか。

 一瞬、捻挫か疲労骨折を疑ったものの足首をひねった記憶はない。それに、明らかに虫に刺された箇所が腫れている。

 「これはまずい」ということで、近所の皮膚科で診察を受けることにした。

 先生「……ひどいですねぇ、どちらに行かれました?」

 六甲山に出かけた旨を説明。以下先生の話をまとめるとこうだ。

 先生「おそらくヤブカかブユに刺され、細菌が入り混んで炎症しているのだろう。山深い地域の虫刺されでは危険な細菌が入ることがあるが、おそらく六甲山ではその心配はない」

 先生「ステロイド軟膏と抗生物質をお出ししますので、発熱や発疹など異常があればすぐにお知らせください」

 虫刺されで病院の診察を受けたのは生まれて初めてだ。たかが虫刺されと侮れない。

 ファーストエイドキットの中に、ステロイド軟膏や傷用防水フィルムを用意していたのに、現場ですぐに対処しなかったことを後悔、反省した。

 このような被害を防ぐため、次項から気をつけたい昆虫や生物、虫刺され対策についてご紹介しよう。

刺されると炎症を生じる代表的な生物たち

 今回私が被害に遭ったのはヤブカかブユだが、それ以外にもダニ類やハチ類などにも気をつけたい。

ヤブカ・ブユ(ブヨ・ブト)・アブ

 ヤブ蚊類は屋内外に生息し、ブユやアブは高原や渓流沿い、小川、水田などの湿地に多く生息する。

 ヤブ蚊とブユは刺す時に痛み止めの物質を出すため、刺されても気がつかないことが多い。いずれも激しいかゆみを感じ、1週間以上かゆみが続くこともある。

 アブに刺された場合は激しい痛みを感じ、出血を伴なう。患部は赤く腫れ、かゆみを感じる。

 アブやブユに刺され、れかゆみが激しい場合は医師の診断を受けたい。

ダニ・ツツガムシ

 人や動物の呼気に反応して吸着する吸血生物である。

 マダニはライム病を、ツツガムシはツツガムシ病などの病原菌を媒介する。

 刺された後に発熱や発疹などの症状が現れた場合は、すぐに病院で診察を受けること。

ハチ

 ハチ類の中でもオオスズメバチやキイロスズメバチには特に注意が必要。

 刺された場合、ハチ毒によるアナフィラキシーショックを起こす可能性があり、年に30名ほどの人が命を落としている。

 見つけても決して近づいてはならない。もし、警戒音(カチッ、カチッとあごを鳴らす)を鳴らしながらまとわりついてきた時は、巣が近くにある合図だ。

 手で払うなどのハチを刺激する行動はさけ、慌てずゆっくりとその場を立ちさること。

 万が一刺された場合は傷口を水で洗い流し、ポイズンリムーバーで毒液を吸い出す。ショック症状が現れた場合はすぐに病院で手当てを受けよう。

虫刺され被害を受けないための対処法

 ハチ類やヤブカ類などの虫刺され被害を受けないために、できるだけの用意をしておこう。

なるべく肌を露出させないこと

 一番はこれ。

 昔から、山の服装は長そで長ズボンが基本と言われてきた。虫刺されはもちろん、日焼け、転倒、その他の外的要因から体を守るためだ。

 ただ、ハイキングならまだしも、春〜夏の暑い時期に発汗量の多いトレイルランニングで長そで長ズボンは現実的ではない。

 短パンやTシャツで動きやすさや快適性を選ぶ反面、リスクがあることを受け入れるしかない。その場合は虫よけ対策を入念に行おう。

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 春〜秋にかけて、生物の活動時期には必須である。

 市販のものやオリジナルの虫よけを用意しよう。休憩中にこまめに、くまなくスプレーすること。私のようにスプレーもれがあると被害に遭う。

ファーストエイドキットを携帯、活用する

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 もし傷や出血を負った場合、その場ですぐに応急手当てをしたい。

 今回のケースも、出血を見つけた時点で手当てをしておけば結果が違ったかもしれない。

 ファーストエイドキットは携帯しているだけでは意味がない。たかが虫刺されと高をくくらず、適切な処置を施そう。

まとめ

 幸い、処方してもらった薬のおかげで症状はだいぶましになった。

 しかし、虫刺されが細菌を媒介するという知識はぼんやりとあったものの、まさか自分が被害に遭うとは思っていなかった。

 山で遭難事故に遭う人も「まさか自分が……」と思うんだろうなぁ。

 リスクはいつ降りかかって来るかわからない。日頃から十分に備えておきたいと強く思う。

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  • この記事を書いた人

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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