コーヒーの香りに包まれながら、新聞とメールのチェックから、僕の朝は始まる。1日のスタートにやはりコーヒーは欠かせない。それもひきたてのコーヒーで入れるドリップコーヒーに限る。インスタントコーヒーやコンビニコーヒーも近頃のものはクオリティーが高いが、それでも自分でドリップする楽しみや、豊かな香りにはかなわないだろう。コーヒーライフのさらなる充実を図るべく、ドリップポットとコーヒーサーバーを新しく購入した。
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朝日の差し込む室内には、豆をひく音がカリカリと響き、香ばしい香りが漂っている。コーヒー粉をドリッパーにセットしてポットから静かにお湯を注ぐ。するとひき立てのコーヒーがふわっと膨らむその瞬間に豊潤な香りが部屋中に広がり、寝ぼけまなこの僕を目覚めさせる。
今日1日の、始まりだ。
こんな風に清々しい朝を過ごせれば、コーヒーの効果も相まって、集中し、スムーズに仕事をこなせるというものである。そこでぜひ用意したいのが、いくつかのコーヒー器具だ。
ハンドドリップ・コーヒー器具
僕のような初心者でも手軽に楽しめるのがハンドドリップ、その中でもポピュラーなペーパーフィルターを使う入れ方がいい。それには次の道具を用意しよう。
- ドリップポット
- ドリッパー
- フィルター
- コーヒーサーバー
- お好みのレギュラーコーヒー
- 豆を使うならコーヒーミル
インスタントコーヒーに対し、焙煎されたコーヒー豆、または焙煎後にひいて粉状になったコーヒーのことを「レギュラーコーヒー」という。その中で豆タイプを選ぶか粉タイプを選ぶかは好みの問題だが、僕は豆タイプをおすすめしたい。
粉タイプは豆をひく手間がなく手軽に楽しめる反面、酸素に触れる面積が大きく鮮度を失うスピードが速いからだ。それに、コーヒーがもっとも香りを発するのは豆をひいた瞬間である。最高の香りと心地よいひとときをゆったりと過ごすなら、豆タイプが最適だろう。
ハンドドリップコーヒーの美味しい入れ方
コーヒー器具とお好みのコーヒーを用意したら、早速ドリップしてみよう。決して難しいことはなく、いくつかのコツを押さえれば誰にでも簡単にできる。そのコツと手順を覚えるのに、コーヒー関連事業大手・UCC上島珈琲(株)の動画をご紹介したい。
ポイントは蒸らしと、お湯の注ぎ方
- 器具をそろえ、お湯を沸かす
- フィルターをセットし、コーヒー粉を入れる
- お湯を注ぎ、コーヒーを蒸らす
- 抽出する
まず、コーヒに少量のお湯を注ぎ、20秒ほど蒸らす。蒸らすことでコーヒーとお湯がよくなじみ、コーヒーのおいしい成分を十分に引き出せるからだ。
蒸らしを終えたらドリッパーの中心に「の」の字を書くようにお湯を注ぐ。壁面ではなく、中心にお湯を注ぐことで、コーヒーの味をまんべんなく抽出できる。サーバーのメモリを見ながら分量のお湯を数回に分けて注ぎ、このとき、ドリッパーのお湯の水面を一定に保つように意識しよう。
そして、分量に達したらドリッパーにお湯が残っていてもサーバーから外す。こうすることで、雑味のないクリアなコーヒを入れられるのだ。ドリップコーヒーのすっきりと混じり気のない味わいを知ってしまうと、もはや缶コーヒーやインスタントコーヒーには戻れない。
コーヒーの効能
かれこれ30年以上前は「コーヒーは体に悪い」とうのが定説であったが、近年は脳の活動の活性化や思考力・集中力の向上に加え、生活習慣病予防の効果を示す研究が出ている。コーヒーの摂取が脳を活性化したり、胃の働きを活発にしたりするのは間違いなさそうだ。
しかし、体によいからとはいえ限度がある。過剰に摂取しすぎるとカフェインによる悪影響を受けかねない。嗜好品として、適度にたしなむのがよさそうだ。何事も度が過ぎるのはよくないのである。
※参考:『コーヒーの習慣的喫飲による生活習慣病予防効果の分子基盤』 田村悦臣 YAKUGAKU ZASSHI 140, 1351-1363 (2020) ・『コーヒーの成分と発がん抑制作用』 木村俊博*、伏脇裕一* *東京聖栄大学健康栄養学部 安全工学 58巻5号310~314(2019)
ドリップコーヒーを始めよう
想像の中で、コーヒ豆をひく心地よい音や風味豊かな香りが膨らんできただろうか。そうなれば”手間”は”楽しみ”へと変わり、集中力が増し、生活が少しだけ豊かになるだろう。
最後に僕が使っているコーヒー器具をご紹介して、終わりにしたい。気になる人はぜひチェックしてみてほしい。