革靴  雨 お手入れ

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革靴が雨にぬれた!お手入れ方法を写真で解説

2020年3月6日

 多くのビジネスマンにとって、「雨だから革靴を履かない」という選択肢はないだろう。足元がぬれる覚悟で革靴を履かなければならない。

 だが雨に打たれた革靴は、放置すると雨ジミや型崩れを起こしてしまう。それを防ぐためには、どのような手入れをすればいいだろうか?

 ここでは、元靴職人の私が、雨にぬれた革靴のお手入れ方法を解説する。

目次

水は革靴の大敵ではない

革靴 お手入れ
水は革に必要な栄養だ。少々雨にぬれるぐらいなら心配はいらない。

 水は革の大敵のように思うかもしれないが、実はそうではない。革の栄養分は水と油である。水は革に必要なものなのだ。

 また、革のなめし工程は、そのほとんどが水中で行われる。そのため、革靴が水にぬれたからといって革の機能が失われることはない。

 必要以上に雨を怖がることはなく、雨の日に革靴を履いても大丈夫なのだ。

 ただし、雨に含まれる不純物や、ぬれた革靴を放置することが原因で起こるトラブルがある。それを防ぐためには、適切なアフターケアが欠かせない。

革靴が雨にぬれると起こりうるトラブル

 ぬれた革靴を放置すると、起こりうる代表的なトラブルが以下の3つだ。

  • 雨ジミ
  • 型崩れやひび割れ
  • カビの繁殖

雨ジミ

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塩分が浮き出て白い斑点になった例。適切にメンテナンスをすれば問題ない。

 雨にぬれた革靴は、風合いが変化し雨ジミができることがある。特にスエード革や薄い色の靴は要注意だ。

 雨ジミは、雨に含まれる不純物が革の表面に浮き出ることで発生する。また、革の製造工程に用いられた塩分が、雨により浮き上がることで白い斑点が浮き出ることがある。いずれにせよ的確なアフターケアが必要だ。

型崩れやひび割れ

 ぬれた靴を放置すると、革の硬化や形崩れの原因にもなる。

 形崩れは、水分を含むと膨張する革の特性によるもので、水分を含み、ゆるんだ状態のまま乾燥することで起こる。雨の水分が蒸発する過程で革の栄養も失われ、そのまま乾燥すると硬化してしまう。

 硬化したり、形崩れを起こしたりした靴は、見た目や履き心地に影響するばかりか、革のひび割れの原因にもなる。

カビの繁殖

 もっとも気をつけたいのがカビや雑菌の繁殖だ。靴を劣化させる原因になるばかりか、嫌な臭いを発することもある。

 雑菌は、靴に含まれる油分や湿気、汚れなどを栄養源に繁殖し、革靴は雑菌にとって栄養の宝庫いえる。

 特に、カビが靴の内部に浸透するとなかなか取り除けない。そうなる前に対処しよう。

ぬれた革靴は、まず乾燥させよう

革靴 お手入れ
直射日光の当たらない、日陰で乾燥させる。インソールを外せる場合は外す。

 ぬれた革靴は水分を拭き取り、よく乾かすことが大切だ。

  • 雨を拭き取る
  • シュートリー(または新聞紙など)をセット
  • 日陰で乾燥させる
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シュートリーがベストだが、新聞紙でもかまわない。新聞紙をこまめに交換しながら乾かそう。

 布巾で雨を拭き取ったら、シュートリーをセットして靴の湿気を逃がそう。もしシュートリーがなければ、新聞紙を丸めて詰め込んでもかまわない。靴専用の乾燥剤を使うのも有効である。

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日陰で自然乾燥させることが大切

 革靴の乾燥は、日陰でゆっくりと乾かすことが鉄則だ。決して直射日光で乾かしたり、ドライヤーで乾かしたりしてはいけない。

 革は高温で乾燥させると熱収縮を起こす。一般的な革靴に使われる革は、種類にもよるが80度〜120度程度の耐熱性を有する。だが、その温度を超える熱を当てた場合、ひどいときは変形したり、ひび割れたりして取り返しがつかなくなる。

 革靴を乾かすときは、低い温度でゆっくりと乾燥させることが大切だ。

ぬれた革靴には栄養補給を

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用意するものは、靴クリーム、靴ブラシ、靴クリーナー、ウエス、シュートリー。

 よく乾燥させた後は靴クリームで栄養を補給しよう。水分が乾燥すると同時に革の栄養分も失われるため、栄養補給をしないと硬化してしまう。手順は日常のお手入れと同じだ。

  1. クリーナーで汚れを落とす
  2. デリケートクリームで栄養補給
  3. 乳化性クリームで補色
  4. ブラシで磨く

 以上のアフターケアを施せば、雨にぬれた革靴も元どおりに復活する。

革靴 お手入れ
クリーナーで汚れを拭き取る。この時点で白い斑点も消える。
革靴 お手入れ
デリケートクリームを塗布し……
革靴 お手入れ
乳化性の靴クリームを塗布する。
革靴 お手入れ
靴ブラシで磨き、全体にクリームをなじませる。
革靴 お手入れ
塩分のシミもきれいになった。

まとめ

 水は革の栄養分であるため、必要以上に雨を怖がることはない。しかし、雨に含まれる不純部や、ぬれた革靴を放置することが原因で起こるトラブルがある。

 ぬれた革靴は自然乾燥でよく乾かし、靴クリームで栄養を補給しよう。そうすれば雨に打たれた革靴も、元どおり復活する。もうこれで、雨でも安心して革靴を履けるだろう。

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  • この記事を書いた人

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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