金比羅山 京都

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金比羅山(京都)ハイキング|金比羅山〜大原三山縦走ハイキングレポート

2020年10月6日

 香川の”こんぴらさん”ではなく京都の金比羅山。金比羅山は、京都市北東部にある山々に囲まれた観光地、大原にある。京都北部では珍しい岩山であり、大正の頃からロッククライミングの練習場として登山者に親しまれてきた。

 今回は、金比羅山から翆黛山(すいたいやま)、杉焼山と大原三山を縦走してきた。
 ここでは金比羅山の登山コースやそのレポート、アクセス情報などをご紹介する。

目次

金比羅山と大原三山の概要

  • 距離:約8.5km
  • コースタイム:約5時間
  • 金比羅山の標高:572.5m
  • 難易度:初級
  • コース:戸寺バス停→江文神社→琴平新宮社→金比羅山→翆黛山→杉焼山→寂光院→大原バス停

 京都市北部、大原盆地の西を囲うように金比羅山、翆黛山、杉焼山の大原三山がある。大原には、京都大原里づくり協会により命名された『大原の里10名山』があり、大原三山もそれに属する。

 金比羅山は山そのものが御神体であり、山頂付近には行場の跡が残されていた。ロックゲレンデには三級下から5.11+(ロッククライミングの難易度のこと)までがそろっており、岩場の練習やアイゼンワークの練習場所として登山者に親しまれている。

道中は倒木が非常に多かった。

 岩場が有名ではあるが、金比羅山から大原三山の縦走コースは一般登山であるから、クライミング技術は必要ない。
 ただし、倒木が多く登山道が不明瞭な箇所もあった。道標は整備されているが、朽ちたり倒れたりして見落としやすい場所もある。ガイド地図や地形図と共に、スマートフォンの山地図アプリも用意しておきたい。

※参考:山と高原地図 京都北山

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金比羅山〜翆黛山(すいたいやま)〜杉焼山〜ハイキングレポート

味工房 志野
戸寺バス停前にある『味工房 志野』。ポン酢とドレッシングの専門店だ。

 JR京都駅からバスに揺られること約1時間。戸寺のバス停に到着し、準備を整える。バス停の前には『味工房志野 大原街道店』があり、お手洗いも借りられた。同行したメンバーはこだわりのポン酢やドレッシングなど、さっそくお土産を購入していた。
 ここから、東海自然歩道と京都一周トレイルとが重なる道を、江文神社へと歩いていこう。

京都一周トレイルと東海自然歩道が重なるコース。江文神社へと向かう。

江文神社から金比羅山

江文神社 金比羅山

 東海自然歩道の道標を頼りに進むと、江文神社に到着する。苔むした階段が美しい神社だ。
 社伝によれば、江文神社は江文山(現在の金比羅山)に祭られていた神々を、山麓に社殿を建立して勧請(かんじょう)したものという。
 神社境内の左横(西)からが登山道だ。

熊の目撃情報もあるようだ。十分気をつけたい。

 この登山道への取り付きが分かりにくかった。地面に置かれた小さな『金比羅山→』という看板を見落としてしまったのだ。
 金比羅山周辺は道標を見落としそうな箇所がいくつかあったから、くれぐれも注意して登りたい。

金比羅山 琴平新宮社
私が所属する山岳会と、登山教室の人々でにぎわう琴平新宮社。

 暗い杉林の谷筋をジグザグに登ると尾根に乗り、尾根を北に進めば琴平新宮社がある。
 この日は登山教室が開催されていたらしく、琴平新宮社の広場で10名ほどのグループがセルフレスキューの講義を受けていた。しばし休憩し、琴平新宮社の右手から石段を登って尾根に向かった。

金比羅山
金比羅山と翆黛山への分岐。

 尾根に乗ると徐々に視界が開けてきた。ちょっとした展望スポットもあり、そこからは大原の街並みが見わたせる。そのまま尾根伝いに進むと翆黛山への分岐があり、いったん見送って、その先の金比羅山へと向かおう。
 金比羅宮から南西に進んだピーク。そこが金比羅山の頂上だ。

金比羅山 京都

 頂上は木々に覆われていて、残念ながら展望はなかった。小さな広場には祠があり、ここが行場であることをうかがわせた。派手さはないが、静かな山行を楽しみたい人にとってはぴったりな山頂だろう。休憩と記念撮影を終えて、次の翆黛山へと向かった。

翆黛山

 金比羅山から翆黛山までのコースタイムは約40分だ。先ほど見送った翆黛山への分岐まで戻り、小ピークをひとつ乗り越え、コルから登り返した先が翆黛山である。
 コルには、翆黛山方面と、翆黛山を巻いて寂光院方面へと下る分岐がある。道標もあるにはあるが、うかっりすると気がつかないようなものだった。

地面に置かれた翆黛山への道標。地面と同化して分かりにくかった。

 翆黛山の頂上も、樹林に覆われひっそりとした山頂である。案内看板がいくつか設置され、それによると平家物語の大原御幸(おおはらごこう)に、この翆黛山が登場するのだそうだ。

翆黛山

 展望こそ望めないものの休憩には最適である。ここで昼休憩をとり、杉焼山へと向かった。

杉焼山から寂光院

 金比羅山、翆黛山と歩いて、ここから寂光院に下るコースもある。翆黛山から杉焼山へのコースタイムは1時間40分と、ちと遠いのだ。そのときの状況によっては、このまま下山する選択肢も考えてみよう。

 翆黛山を出発し、寂光院と天ヶ岳(あまがだけ)を結ぶ峠までいったん高度を下げる。峠の分岐道を杉焼山方面へと進み、稜線を登っていこう。小さなアップダウンを経て、稜線を登りきったところが杉焼山の山頂だ。

杉焼山

 杉焼山は、大原三山の中で唯一展望が開けている山頂だった。東には大原の街並みが、北には天ヶ森(ナッチョ)方面の眺望が広がっていた。休憩がてらしばし展望を楽しんでから、寂光院へと下っていった。

杉焼山から望む大原方面の景色。

 下りルートはいくつかあるが、杉焼山の南に伸びる尾根伝いのルートを選んだ。尾根の急斜面をジグザグに下ると、やがて谷筋に出合う。
 このルートはあまり歩かれていないのかもしれない。倒木などで少々道が荒れ気味で、踏み跡も分かりにくかった。道を外さないよう慎重に下りたい。

やや荒れ気味の尾根から谷筋へと下っていく。

 下った先の谷筋は苔が鮮やかで、屋久島の白谷雲水峡を思い出した。『もののけ姫』のモデルになった、あの森である。

 谷筋を川にそって下ると道は林道へとかわり、その先が天台宗の尼寺『寂光院』だ。寂光院で休憩をとり、その後は大原の観光地を歩きながら大原バス停へと向かった。

***

寂光院
寂光院。平清盛の娘、建礼門院(けんれいもんいん)が余生を過ごした尼寺だ。

 京都市北東部・大原は、山々に囲まれた静かな山村である。その大原にある金比羅山、翆黛山、杉焼山は大原の里10名山に属し、大原三山としてハイカーに親しまれている。

 絶景を拝める展望スポットはないが、苔むした谷の緑、野鳥の声などを楽しみながら、静かな山道を歩きたい人にはうってつけだろう。
 大勢のハイカーが訪れる有名ハイキングコースを離れ、ゆっくりと山の時間を過ごしたい人におすすめの山であった。

金比羅山へのアクセス

  • 行き:JR京都駅→京都バス17系統大原行き(約60分)→戸寺バス停
  • 帰り:大原バス停→京都バス17系統大原行き(約70分)→JR京都駅

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Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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