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アルトラのゼロドロップシューズの魅力とは?| TIMP TRAILで楽しむナチュラルランニング

 トレイルランニングでもっとも大切な装備は、やはりシューズだろう。山野を素早く駆け抜けるためには、足にフィットし、多様な路面に対応できるシューズが欠かせない。

 さらに、人間が本来備えている足の力を発揮し、故障に悩まされないシューズがあったとしたら——。

  野外で不安なく行動でき、足の力を発揮できるシューズ。それがアルトラだ。ここでは、アルトラのトレランシューズの特徴や魅力、ナチュラルランニングについてご紹介したい。

目次

アルトラ(ALTRA)とナチュラルランニング

 アルトラは、K.ゴールデン・ハーパーにより創設された、アメリカのシューズメーカーだ。「ヒールストライク(かかと着地)を軽減し、自然な走り方ができるシューズ」というコンセプトを打ち出し、ALTRA Zero Drop シューズを開発した。

 2009年に全米でベストセラー本となった「Born To Run:走るために生まれた」により、人間本来の走り方、ナチュラルランニングが広く認知され、アルトラはナチュラルランニングを実践する多くのランナー から指示を集める。

ナチュラルランニングとは

ナチュラルランニングとは、シューズの機能に頼らず、足の機能を最大限に発揮する人間本来の走り方のことだ。

 ランニングでは、瞬間的に体重の3倍の衝撃が発生する。その衝撃を吸収するために、シューズメーカーは高性能なクッションを開発し、シューズに搭載した。長い年月をかけてシューズは進化し、ランニングシューズはテクノロジーの集合体と言っても過言ではないだろう。

 最新のシューズには足を守る数々の機能が備わっている。これで走れば、故障などしないはずである——。

 しかし、何らかの障害をかかえるランナーは後を絶たない。「一般市民ランナーにおける下肢のランニング障害」によると、ランナーの32%が障害を経験し、膝の故障がもっとも多いとの結論がでている。

 ナチュラルランニングはシューズに頼りすぎることに警鐘を鳴らし、人間本来がもつ足の機能を目覚めさせる走り方だ。アルトラのシューズには、足を覚醒するための機能が備わっている……というより、足を邪魔する機能が省かれている。

 私の「TIMP TRAIL :ティンプトレイル」例に、アルトラの特徴と魅力に迫ろう。

アルトラ TIMP TRAIL(ティンプトレイル) の特徴と魅力

アルトラ
  • 用途:トレイルランニング、ウルトララニング、トレイルレーシング、ファストパッキング
  • ミッドソール素材:ウルトラライトEVA、A-Bound
  • アウトソール素材:DuraTread Rubber with TrailClaw
  • インソール:6mmコンツアー・フットベッド
  • アッパー:360°リフレクティブアッパー
  • 重さ:315グラム (10.5インチ)

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つま先とかかとに高低差がないゼロドロップ

アルトラ

 アルトラの最大の特徴はゼロドロップであることだ。ゼロドロップとは、つま先とかかとに高低差がないことをいう。

 通常のランニングシューズは、かかとがつま先より1cm程度高く設定されているが、アルトラのシューズには高低差がない。

 少し話がそれるが、ランニングシューズに限らず、なぜ靴のかかとはすり減るのだろうか。その答えは、歩いたり走ったりするのにヒールが邪魔だからだ。

 にもかかわらず、革靴やパンプスにヒールが設けられているのは、着こなしのシルエットを美しく見せるためである。決して歩くための機能を考えてのことではない。

 高低差のあるランニングシューズでナチュラルランニングをやろうとすると、かかとのクッションが地面に引っかかり、うまく走れない。かかとの分厚いクッションが自然な着地の妨げになるからだ。

 アルトラのシューズはゼロドロップであるため、足の動きを害することなく自然なフォームで走れるのだ。

指の動きを妨げないオブリークトゥ

アルトラ

 アルトラを目にしたとき、特徴的な丸みのあるつま先に気が付くだろう。このように、内と外が非対称な丸みのあるつま先を「オブリーク・トゥ」という。

 オブリーク・トゥはウォーキングシューズや医療整形靴にも採用される形状だ。つま先に十分ゆとりがあり、人の足に沿った形状であるため指の動きを妨げない。

 指を自由に動かせると、足に備わっているクッション機能を最大限に発揮でき、シューズのクッションに頼ることなく走れる。体もコントロールしやすくなる。アルトラのつま先の形状は、体の動きに対して理にかなった形なのだ。

グリップのよいソール

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 ティンプトレイルはアルトラオリジナルのソールが採用され、グリップがよい。

 トレランシューズは多様な路面に対応できなければならない。樹林帯の土の上や岩場、ザレ場、ときには雪上など。登山より行動スピードが格段に速いため、状況は目まぐるしく変化する。

 アルトラのソールには大きな突起がバランスよく設けられ、地面にしっかりと食らいつく。特に、雨天時にぬかるんだ路面での効果を期待できそうだ。

 まだ数回しか着用していないが、グリップ力に不安を感じたことはない。

アルトラのトレイルランニングシューズはこちらもおすすめ

ローンピーク

トレランシューズの定番として、アルトラを代表するシューズ。

ティンプ2

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 私の持つティンプの最新バージョン。

オリンパス3.5

 ソール厚が33mmと、アルトラで最大のクッションが備えられたシューズ。

アルトラを購入する前に、ここに気をつけよう

 裸足ランニングやナチュラルランニングの経験のない人が、いきなりアルトラのシューズを履くと故障することがある。かかとにクッションがあるシューズとゼロドロップシューズでは、体の使い方がまったく異なるからだ。

 アルトラもソールに厚みがあり、クッションを備えているとはいえ、かかとからドスンと着地すると衝撃が大きい。ソールで吸収しきれない衝撃は、膝やその他の関節の負担になるだろう。

 走り方を変えるには時間がかかる。まずは、その場でジャンプしたり足踏みしたりして、着地の感覚をつかもう。走る距離は3km程度にとどめ、徐々に慣らしていくことが得策だ。故障に注意し、根気よく続けていけば必ず走りは変化する。

まとめ

 トレイルランニングにおいて、シューズの選択は大切だ。野外で素早く行動するための機能を備え、なおかつ体を故障しにくいシューズが理想といえるだろう。

 アルトラはシューズのクッションに頼らない、ナチュラルランニングに最適なシューズだ。野外の厳しい環境にも対応できる能力を有している。

 故障に悩まされている人や、優れたトレランシューズを探している人。ぜひアルトラのシューズを試してみてほしい。

Takashi

元靴メーカー勤務の職人、現在はWEBライターとしてアウトドア系メディアで執筆しています。靴業界での10年以上の経験、趣味のアウトドア経験を活かして書きます。大阪府山岳連盟「青雲会」所属・読図ナヴィゲーションスキル検定「シルバーレベル」・2018年「狩猟免許」取得・ランサーズ「認定ランサー」・フルマラソンベスト3時間29分。

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