今年も新緑の季節がやってきた。初夏の陽光を背に、力強く輝く一面の緑はこの時期ならではの見物だ。阪急箕面駅から大阪の名勝地『箕面の滝』へと続く滝道が、新緑の見頃を迎えている。
ここでは、阪急箕面駅から箕面の滝へと続く、滝道のハイキングレポートをご紹介したい。
目次
箕面駅から滝へのマップ・概要
- マップ:箕面大滝ハイキングマップ
- コース:阪急箕面駅→昆虫館→箕面大滝
- コースタイム:片道約50分

大阪市北区の中心地、梅田から電車でアクセスすること約30分。大阪府北部、箕面山地の一帯に『明治の森箕面国定公園』が、面積9.63k㎡に渡って広がっている。
箕面大滝を観光の中心とし、紅葉や新緑に映える渓谷美、天然記念物指定のニホンザル、多種の鳥類や昆虫類など、豊かな生態系を観察できるエリアだ。
落差33mの名爆『箕面大滝』は日本の滝100選にも選出され、紅葉の見所でもあり毎年200万人以上の観光客が訪れる。
その流れ落ちる滝の姿が、農具の『箕』に似ていることから箕面大滝と呼ばれるようになり、地名の由来もここから来ているという。
箕面大滝へは、阪急箕面駅から片道2.8kmの滝道の利用がおすすめだ。箕面川に沿って整備された遊歩道が続き、川のせせらぎを聞きながら森林浴を楽しめる。箕面の滝周辺のハイキングコースは『箕面大滝を巡る、箕面山ハイキングコースのご紹介|アクセス情報や温泉情報まで』も参考に。
箕面駅から箕面の滝へ。滝道ハイキングレポート

阪急箕面駅で準備を整え、出発する。さて人出はどうだろうか。
この記事の執筆当時(2020年5月)は緊急事態宣言が解除されたばかりだ。まだまだ油断ならなかった。平日ということもあってか、この日の人出はまばらである。
駅付近には土産物屋が軒を連ねる。店先で揚げられる『紅葉の天ぷら』は箕面の名物だ。
だがやはり、コロナ禍の影響によりまだ営業自粛を続ける店が少なくなかった。一刻も早い収束を願ってやまない。

箕面温泉の足湯を通り過ぎ、橋を渡ると眩いばかりの緑が飛び込んできた。これだけ鮮やかな新緑は近年見た記憶がない。自粛生活で外出もままならなかった体が、緑の栄養を全身に浴びて喜んでいるのが分かる。
「今日が箕面大滝の1年で、1番いいときなんじゃないか」
妻とそんなことを話しながら、紅葉もいいが新緑もまた格別と、改めて箕面山の魅力に気がついた。


滝道は舗装された遊歩道で、歩きやすい服装であれば誰でも楽しめる。要所に休憩ポイントがあり、自動販売機や商店もある。ゆっくり歩いても片道50分ほど。ほどよい自然散策路である。



渓谷美を味わいながら歩いているうちに、あっという間に箕面大滝に到着した。
さて、歩き終えた後は小腹が空く。花より団子。滝の観賞はそこそこに屋台のメニューを物色する。

箕面大滝のすぐ側の屋台では、鮎の塩焼きをはじめ、唐揚げやコロッケと定番メニューの他に、『箕面ビール』が並んでいる。その中からコロッケを選んだ。

牛肉コロッケと柚子コロッケをひとつづつ。それぞれ200円なり。
揚げたてサクサクのコロッケはおやつにちょうどいい。紅葉の天ぷらもいいが、こちらもおすすめ。さて、滝に癒され小腹も満たされた。そろそろ帰ろう。

箕面大滝の他に、道中には箕面公園昆虫館や日本最古の弁財天をまつる瀧安寺など、見所も多い。大阪観光の際にはぜひ立ち寄りたいおすすめスポットである。
箕面の滝へのアクセス

- 電車:阪急箕面線「箕面駅」下車
- バス:北大阪急行線「千里中央駅」から阪急バス(11番停留所)→「箕面」(箕面駅前)下車
- 阪急箕面駅のグーグルマップはこちら